コインのキングが映し出す理想と現実。正位置と逆位置の意味の違いは？

 
コインは他のソード、カップ、ワンドの要素を一つの器の中にまとめ、何らかの形として存在させる要素です。

その出発点でもあるコインのキングは実りある理想を追い求めます。

 
人物像としても、他の三要素のキングと比べると、非常に落ち着きがあり厳格な人物として描かれる事の多いカードです。

人格として見た時、コインのキングは理想を形として実現させるために目的意識も高く、厳しい側面が目立ちます。

 

コインのキングが正位置で出た場合

自分から見て、コインのキングが正位置として出てきた時、対象となる人物や環境は、感覚的に非常に厳しい環境や人物の元にいるという状況を指し示しています。それはどんな内容であれ、実績の創造を役割とするためです。

もしもコインのキングが出てきたのであれば、目指すべきところはただひとつ。実績を残す事になります。

 

コインのキングが逆位置で出た場合

反対にコインのキングが逆位置に出ている時、現在の環境や人物は、妥協という状況を指し示しています。

正位置であれ、逆位置であれ、その役割は実績を残すという事に変わりは無いのですが、形となった実績の出来上がりが違うという部分があります。

正位置のキングがより高いところ、より遠い所を目指すのに対し、逆位置はそのままより低い所、より近い所へと落ち着こうとします。

これらの状況はどちらも決して良い悪いが断定出来るものではありません。

キングの創造して与えられるものを踏まえた上で、自分自身がどうするか？を考えていくことがコインのキングが求める実績を使いこなすカギになります。

 

正位置で出た場合のコインのキングの人物像

人格として見たコインのキングは、正位置である場合、結果を求めるプロ意識が高く妥協を許しません。自他共に厳しく、融通が効きにくい一本気なところがあります。
その結果、とっつきにくい印象や、敬遠されやすい印象をもたれやすい反面、理想を追い求める姿は多くの人を惹きつけるでしょう。

 

逆位置で出た場合のコインのキングの人物像

逆位置として出てきたコインのキングは、執着心が目立ち、理想というよりも自分の思い通りにしようと意固地になる印象を強くします。頑固で人の話を聞かず、出費や投資を惜しみます。

 

コインのキング、そのものの意味

カードそのものの持つ意味としては、主に収穫と実績を意味します。
大きな違いは、その創造の方向性が正位置と逆位置では違う事です。
正位置であれば確固たる目的意識の元、前例というものを越えていくために、新しい形や結果を求めていくことになります。
逆位置の場合は前例を元にして、今出来る範囲の中に納まろうとします。