放出されるパワー…タロット小アルカナ:コインのA・剣のAの意味
コインのエースの解釈
最もシンプルな形にエネルギーがまっとまったエースにおいて、物質的なまとまりを表すコインのカードでは、明確に存在する場所が定まるという意味合いを持っています。
抽象的を超えて、具体的に活動を行っていく足場が決まるということは、独りの脚で地に立ち、活動を始められる段階です。
今まで実家や寮等何かしらの支援や援助があったところから離れ、一人暮らしを始めるような感じに似ています。
主に経済面に関しては、自分自身で社会に働きかける何かが決まるので、それが開業する事であったり、何か作品やものをつくって売っていくことであったりと社会に関与する一つの大きなエネルギーとして世界に存在します。
コインのカードは他の3つの要素をある一定の器の中にまとめた総合的なエネルギーがまとまった結果、見えてくる物質的な形です。
コインのエースの正位置
コインのエースが正位置として出てくる時、明確なスタートを切るという意味合いを持ちます。
存在する場が決まるという事は、具体的に何をやるべきかが定まるという事です。
影響力も大きく、エネルギーも一つであるがゆえにシンプルでとても大きいエネルギーを持っている状態になります。その結果として何かしらの物質的な形が現れるでしょう。
また幸運として、明確な形として幸運が舞い込むという意味合いも持っています。
会社組織においては具体的なプロジェクトや事業のスタートを意味する場合にこのカードは正位置として表れます。
コインのエースの逆位置
逆位置としてコインのエースが出てくる時は、物質的な形になるためのエネルギーが十分ではないという意味合いを持ちます。
中途半端に始めたものは後々に響いて来ます、その結果進めていたものごとを断念しなければならない可能性を表す時、コインのエースは逆位置でそれを知らせに来ます。
基本的には、物質的なエネルギーに落ち着けるためには何かの準備が不足していることが起因となっているため、今一度見直す事項が存在しているという事も意味します。
言ってしまえば、コインの中にキレイにまとめるには何かがまだ複雑か無駄がある状態であると言うことなのです。
剣のエースの解釈
自然界にはもともと存在しない剣は直線性を持っています。
剣は人の知識の結果、加工を施す事によって生まれた存在です。
剣が指し示す知識とは、人が何も無かった自然の土地に街を作り、やがて都市に発展させていった過程を表しています。
剣の知識ある種の法則性や仕組みを見出し、それを適応させて行く事によって自然界には存在しえないものでも存在させる事が出来る知恵であり、積み重ねてきた経験です。
剣のエースの正位置
根本的に直線上へと登っていく性質を持つ剣には感情や感覚という概念があまり存在しません。
剣の役割とは識別し、切り離す事です。
もっともシンプルで大きなエネルギーであるエースのちからは剣に決断するというエネルギーと影響を与えます。
剣のエースは正位置であれば、目的を定め、未来に対して識別を行い、決断を下していきます。
意志を決め、目的をはっきりさせて、未来に対してその意志を貫こうと行動していきます。
剣のエースの逆位置
逆位置になっても決断を下すという意味合いは変わりません。
上下を過去と未来に見立てた時、逆位置として剣が突き刺さるのは過去を足場とする現在です。
剣の逆位置は現状に対して何かしらの大きな決断をする必要があるという意味合いを伝える時に逆位置としてやってきます。
または中断する等の過去から積み重ねてきた今現在に対して干渉する力です。
映画で剣を突き刺すと、地面が割れるようなシーンがあったりしますが、そのシーンのように積み重ねてきた過去を切り開き、現状に対して今とは異なる影響を与える必要がある時、剣のエースは逆位置として出てきます。