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断崖絶壁の古代都市、マチュ・ピチュの存在目的とは?

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現存する建造物のみで構成されている「新・世界の七不思議」は、建造目的がはっきりしているものの、現代に至っても多くの人々に「驚異的な建造物である」といわしめるような、圧倒的な存在感を放つ建造物が選出されています。

日本語で「不思議」と翻訳されている、英語の語源である「wonder」が持っている「驚異的」と「不思議」のふたつの意味をあわせもっているという意味で、ペルーのマチュ・ピチュは、「新・世界の七不思議」の中でも、ひときわ耳目を集める存在となっています。

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神殿と居住区で構成されたマチュ・ピチュ

南米ペルーのアンデス山脈に連なる場所、標高2,430メートル(資料によっては2,450メートルと記されていることもあるようです)の高地に建設されているマチュ・ピチュは、「新・世界の七不思議」に選出されているばかりか、山裾や山頂に同じような遺跡が発見されていないことから、「空中都市」や「失われた文明」とも評されています。

マチュ・ピチュは、大きくは居住区と神殿で構成されていて、「断崖絶壁に突如現れた都市」のような体を為しています。

「15世紀にスペインに征服されたインカ帝国の遺跡」であるという説は、もともとの発見者であるハイラム・ビンガムという人物の唱えた説をベースにしているのですが、現代の科学技術を持って調査した結果、建造物の建設時期はほぼ特定できているものの、なぜこの場所に作られているのか、なぜ山頂や山裾には同じような建造物が存在しないのかなど、不明点は数多く残っています。

 

人が居住していたのは約80年間?

マチュ・ピチュの存在目的に関する研究は、先にご紹介した第一発見者とされるハイラム・ビンガムが提唱した仮説以外には材料が少なく、非常に長い期間、この最初の仮説をベースにさまざまな検証がおこなわれてきました。

検証対象となった事象をいくつかご紹介しますと、「人口は最大でも7~800人程度だった」、「約80年くらいの期間、当地に文明が栄えていた」、「スペインが当地を征服に来た際の、最後の砦として建設された」、「インカ帝国の首都であった」等です。

これらの仮説のひとつひとつを、文字ベースでの記録が残っていないなかで検証することは大変な労苦であり、困難を極めたことは、想像に難くありません。

「新・世界の七不思議」に指定されている現在も、状況証拠に対する仮説検証を中心に、世界中の考古学の有識者や研究家が、真相の完全解明に向けて、研究を継続しているのです。

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カテゴリ: その他

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