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新説!天才アルキメデスとアンティキティラ島の機械の関係とは

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世界でもっとも有名かつ難解なオーパーツのひとつである、アンティキティラ島の機械は、紀元前150年~100年頃に作られたとされていましたが、その精巧さゆえに、時代背景や、製作の裏づけとなる工業技術や、設計における頭脳水準について、さまざまな議論がなされていきました。そんな中、近年発足した「アンティキティラ島の機械研究プロジェクト」では、古代ギリシャでもっとも優秀とされた、数学者にして物理学者、技術者(天文学者でもあった、とされています)、さらに発明家でもあった、アルキメデスが機械の製作にかかわっていたのではないか、との説を発表しています。

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古代第一級の科学者アルキメデス

アルキメデスの生涯は、正確には不明とされていますが、紀元前280年頃から、紀元前210年頃まで活躍していたのではないか、とされています。古代ギリシャ時代においては、第一級の科学者として、揺るぎない評価を得ていたことが、残存する文献などからわかっています。数学者としては、取り尽くし法や円周率の近似値計算、「アルキメデスの螺旋」と呼ばれている代数螺旋の定義など、天才的な功績を数多く残し、これらの定義を応用して、投石機やアルキメディアン・スクリューなど、革新的な発明品もたくさん残しています。

 

アンティキティラ島の機械との関連は?

アンティキティラ島の機械が製作されたといわれている紀元前150年~100年頃というと、アルキメデスが生きた時代とおよそ100年ほどの開きがあり、彼が直接製作にかかわることはできないため、アンティキティラ島の機械の製作者は謎のまま推移していました。ところが、「アンティキティラ島の機械研究プロジェクト」が2008年に発表した新発見の中に、文字盤に書かれた古代文字の解読が含まれ、その記載から、機械の概念が、古代コリントス(またはその植民地)に、その起源をたどることができる、との新説が唱えられたのです。コリントスと関連する、当時のシチリアの都市であるシラキューには、アルキメデスの本拠地があった、とされています。

 

デザインしたのはアルキメデスだった?

機械に刻まれている文字には、この機械が、コリントスで製作されたことが示されている、とのことです。発表によると、少なくともアンティキティラ島の機械のデザインは、アルキメデスのデザインに基づいているとのことで、地理的にも時代的にもそれまで結びつけることが困難だった、アンティキティラ島の機械とアルキメデスが、文字盤に書かれた古代文字によって、相互に関連している可能性が見つかった、といえそうです。更なる研究成果の発表に、期待がかかるところです。

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カテゴリ: その他

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