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バミューダトライアングルの謎と政治的背景についての考察

アメリカ
 
航空機や船舶の謎の消滅事件が頻発しているといわれるバミューダトライアングルは、いわゆるミステリーゾーンとして世界中に知られている場所ですが、アメリカのフロリダ半島とプエルトリコ、そしてバミューダ諸島を結ぶことで構成されている三角形の領域でのミステリーには、政治的背景も見え隠れしているのではないか、といわれています。

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バミューダ諸島はタックスヘイブン

バミューダトライアングルの一角を担うバミューダ諸島は、イギリスの海外領土としての位置付けなのですが、政治的にも経済的にも自立度が高いことで有名です。国家元首はイギリス女王なのですが、通貨であるバミューダドルは、アメリカのUSドルと等価で固定されていることもあり、世界的にタックスヘイブン(課税が著しく軽減されているか、または完全に免除となっている地域を指します)として知られています。観光業と金融業に支えられている地域で、2005年には国民一人当たりのGDP(国内総生産)が約76000ドルで、世界第一位にもなっています。同年の日本がドル換算で約4,0000ドルですから、数値上は「当時の日本より裕福である」という状況であったようです。

 

プエルトリコは自治連邦区

次にプエルトリコですが、こちらはアメリカの自治的未編入領域、つまり自治連邦区という位置付けの領域であり、バミューダ諸島同様に、通常の国の領土とは一線を画しています。近隣には野球で有名なドミニカ共和国もあり、主な産業はラム酒の生産や観光業などとされています。観光業による収入には、アメリカに移住したプエルトリコ人による送金が大きく含まれている、といわれています。また、アメリカ本土の節税対策としての企業も存在しているようです。

 

フロリダには軍事基地やケネディ宇宙センターがある

そしてフロリダですが、こちらはアメリカにあり、アメリカの中でも最長の海岸線を持つ州になります。ケネディ宇宙センターを擁しているほか、軍事基地もあり、バミューダトライアングルの航空機消滅事件のなかでも有名な、1945年の「フライト19事件」では、フロリダ州にあるフォート・ローダデールの海軍基地から飛び立った5機の戦闘機が消滅しています。このように、バミューダトライアングルは、イギリスとアメリカの特殊な領土と、アメリカの海岸線沿いの軍事基地で構成されている、特殊な地域です。このため、政治的な背景や、軍事機密がからんでいるのではないか、といった憶測も生みやすく、そのことがバミューダトライアングルの謎に、より難解な要素を加えている、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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