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タイムトラベラー?サン・ジェルマン伯爵の謎の生い立ち

ヴェルサイユ宮殿
 
18世紀のヨーロッパにおいて、「まったく年をとらない」という謎めいたキャラクターで、生ける伝説と化していたという怪人サン・ジェルマン伯爵は、18世紀のフランス革命前後である1784年には、一度死亡した、との記録が残っています。しかしフランス革命が勃発した1789年に、革命で捕らえられたルイ16世とその妻マリー・アントワネットに使者を送る、という摩訶不思議な行動をとっていた、とされています。

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サン・ジェルマン伯爵の前半生には不明点が多いものの、一度死亡したとされている1784年には、既に90歳を超えていた、とされています。

 

生年は1691年頃?

サン・ジェルマン伯爵は、1691年に、当時のスペイン王妃マリー=アンヌ・ド・ヌブールと、同地の貴族であるメルガル伯爵との間に、私生児として生まれた、といわれています(誕生年は、1701年とする説も存在しています)。一度死亡したとされている年は1784年、月日も2月27日と、正確に残っています(墓碑があり、そこには死亡年月日が刻まれているそうです)。

 

博学かつ多彩な才能を持っていたサン・ジェルマン伯爵

サン・ジェルマン伯爵は、非常に博学で、幅広い分野での知識や教養を持っていた、とされています。また、芸術的な分野においても才能を発揮していたようで、画才のほか、音楽家としても一流と評されるほどの腕前であったそうです。教養や芸術的才能の根拠として、王妃と貴族の間に生まれた、という出自が大きく関係していたのではないか、といわれていますが、このあたりも明らかにはされていません。

出自に関するさまざまな噂話は、1758年以降、彼がフランス社交界で活躍するようになってから、後付で広まっていったもの、と考えられています。

 

20世紀に入ってからも目撃例が

19世紀~20世紀に入っても、サン・ジェルマン伯爵も伝説は消えることなく伝えられています。例えば20世紀、第二次世界大戦時のイギリス元首相であるウィンストン・チャーチルに助言した、とのエピソードや、18~19世紀に活躍したドイツの詩人であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが、サン・ジェルマン伯爵の弟子である、との説、はたまた19世紀のフランスの大統領であるナポレオン3世が、警察組織を動員してサン・ジェルマン伯爵に関する大規模な調査をおこなった、といった記録も残っています。

本当に不老不死であったかどうかは神のみぞ知る、というところですが、200年に渡って、数々の目撃証言を残したり、生存していると思われるような逸話を残してきたことは、事実のようです。

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カテゴリ: その他

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