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明晰夢・臨死体験から幽体離脱の謎に迫る!

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幽体離脱の謎は、「人間が夢を見るメカニズム」からアプローチが可能ではないか、と考えられます。

夢という事象は、主に脳の前頭葉を中心とした2つ働きによって起こります。ひとつは「覚醒している間に収集した情報を整理している」こと、もうひとつは「整理は睡眠時に起こっているが、覚えていることが少ない」、ということです。

前者では「情報を整理している」にもかかわらず、後者では「優先順位の低い情報として、忘れてしまう(またはあえて忘れるように機能している)」というところから、幽体離脱の謎に迫ってみます。

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半覚醒状態で起こる明晰夢

夢を発生させている脳の2つの機能を前提に考えてみると、「眠る前は情報の整理ができていないこと」、そして「眠ってしまうと情報整理の過程(=プロセス)は消去されること」がわかります。そして幽体離脱(肉体から意識が抜け出している状態)が起こるのは、この2つの機能が働く直前、つまり「半覚醒状態(眠りにつく前であるため、情報が未整理で、かつ情報整理のプロセスの構築がおこなわれ、プロセスが消えていない状態)」であると考えられます。

ここでもう一歩踏み込んで考えてみると、「情報整理のプロセス構築」は、なんらかの判断でおこなわれていることが想像できます。これが、「意識や自我と呼ばれているもの」、つまり「幽体離脱発生における魂に相当するもの」ではないでしょうか。

 

臨死体験で「三途の川」が多く登場するわけ

ランダムにインプットされる情報を整理するよりどころは、覚醒して活動している時と同じく「当人の性格や価値観」であると考えられます。

性格や価値観は、そもそもそれまで蓄積してきた情報の整理によって構築されてきたものであるので、基本的には人ぞれぞれ全く違っているものです。家庭環境や出身地、兄弟の有無など、個体の情報が重層的に積み上げられて、自我や意識、価値観や性格が作られているため、情報消去に至るまでのプロセスは、千差万別であると考えられます。

とはいえそのなかでも、民族性や文化、国や会社、学校などの集団において、共通するところは多くあります。わかりやすい例をあげると、日本人の死生観の中に「三途の川(この世とあの世の間に流れている川で、日本人の多くが漠然とその存在を意識しているものです)」がありますが、明晰夢や臨死体験では、三途の川そのものや、それを象徴するかのような川の存在が、非常に多く登場しています。これは、情報整理の構築プロセスに、日本人独特の価値観が強く影響していることを示している、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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