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元々はギリシャのキャラクター?エジプトのスフィンクスの特徴と謎

スフィンクス
 
エジプトのスフィンクスは、同じくエジプトの巨大建造物であるピラミッドのそばに鎮座していることで有名な、石でできた建造物です。ギザの大スフィンクスのような、ピラミッド並に巨大なものもあれば、人の大きさとそれほど変わらないような小さいサイズのスフィンクスも存在していますが、いずれもライオンの姿に人間または山羊の頭部を持ち、同じキャラクターをモチーフとして作られているもの、と思われます。

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スフィンクスの語源

スフィンクスの語源は、古代ギリシャ語のスピンクス(こちらは女性名詞だそうです)であり、英語読みでスフィンクスとなります。もともとは「きつく縛る」、「絞め殺す」といった、少々物騒な意味を持っていたという説があります。また、古代アラビア語では「アブル・ホール」というそうで、こちらはもとは「畏怖の父」の意味だそうです。

最も巨大なスフィンクスのひとつ、「ギザの大スフィンクス」は、全長50メートル以上、高さ20メートル、幅6メートルといった大きさなのですが、頭部以外は一枚の岩から掘り出した建造物であり、一枚岩から作られた彫像としては世界最大級です。小さいものもいくつも存在していて、ピラミッドの守護獣然としたその独特の姿は、ピラミッドと並んでエジプトのイメージを形作るものとなっています。

 

ギリシャにも存在していたスフィンクス

スフィンクスという呼び名は、語源からもわかるとおり、ギリシャのキャラクターがベースとなっていて、その後エジプトの類似した怪物もスフィンクスの一種として同一視されていたのではないか、と思われます。

ギリシャのスフィンクスは、人間の女性の頭部や胸に、ライオンの胴体と、鷹の翼、蛇の尾を持っているのですが、エジプトのスフィンクスは、人間(または山羊)の頭部にライオンの胴体という共通点はあるものの、性別は男性とされるものもあり、翼も持っていません。こういったことから、古代エジプト当時は、ギリシャのスフィンクスとはまったく別の存在として、名前も別につけられていた可能性もありますが、エジプトでの名称ははっきりとはわかっていません。

エジプトのスフィンクスは、ツタンカーメン王の肖像などで有名な、エジプトの王族独特のネメスという頭巾をモチーフにしたと思われる頭部に、王(ファラオ)の顔を持っている、とされています。

 

山羊の顔を持つスフィンクスもいる!

ギザの大スフィンクスは人間の顔を持っていますが、それ以外の小さいスフィンクスの中には「山羊の顔を持つ」ものも存在しています。このため、「ギザのスフィンクスは、あとから人間の顔に彫りなおされたのではないか」、といわれています。顔の部分やギリシャとの関連を含め、数千年前に作られたといわれるスフィンクスには、今も謎を多く秘めているのです。

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カテゴリ: その他

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