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エジプトのシンボル、スフィンクスとピラミッドは対の関係?

ピラミッドとスフィンクス
 
一般に、「スフィンクスとピラミッド」は、エジプトのイメージとして対で考えられています。大抵の人は、スフィンクスもピラミッドも、エジプトの砂漠の茶色の砂と同じ色をしていて、砂漠の中に並んで存在している巨大な建造物のイメージを浮かべるか、と思います。実際のところ、スフィンクスとピラミッドは、一緒に存在しているのでしょうか。また、そもそもそれぞれの存在は、具体的にどのようなものなのでしょうか。

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ピラミッドとは何か

ピラミッドとは、エジプトや中南米に存在する、四角錐の巨大な建造物の総称を指します。砂漠の中に存在しているイメージがありますが、ピラミッドと呼ばれている建造物は、実はエジプトの砂漠以外にも存在していて、ピラミッドの範疇に入っています。メキシコにあるマヤ文明の遺跡にもピラミッドは存在していて、砂漠ではなく密林の中に存在しています。メキシコのピラミッドも高さ60~70メートル以上とかなり巨大なものですが、エジプトのピラミッドはさらに巨大で、140メートル以上のものも存在しています。一説によると「4500年前頃に作られたもの」といわれ、さすがに風化して建造時の高さより、長い時間をかけて少しずつ低くなってきている、といわれています。

 

ユニークなスフィンクスの存在

一方スフィンクスとは、ライオンの体と人間の頭部を持つという怪物(人間と動物の合成獣の総称として「キメラ」とも呼ばれています)で、基本的にはエジプトにしか存在していません。もっとも類似した怪物は皆無ではなく、シリアに伝わる古代の印章には一部スフィンクスと同一視されているような存在もありますが、巨大な建造物としてのスフィンクスはエジプトのみで見られ、ピラミッドの近くに作られています。このことから、エジプトにおいては、ピラミッドとスフィンクスは、何らかの関連がある、といえそうです。なお、エジプト以外でみられる「ライオンの体と人間の頭部を持つ怪物」は、背中に翼を持っていることが多く、グリフィン(またはグリフォン)と呼ばれていますが、その姿や印象は、エジプトのスフィンクスとはかなり異なるものです。メキシコの遺跡にもスフィンクスに相当する建造物はないようです。

 

エジプトにおけるスフィンクスとピラミッドの関係

ピラミッドはそもそも古代エジプトの王家の墓といわれていて、スフィンクスはピラミッドを守る守護獣の役割を果たしているのではないか、と考えられます。日本における神社と狛犬(こまいぬ)の関係や、寺院で見られる龍などと同様の位置付けである、と思われます。

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カテゴリ: その他

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