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神武天皇陵~青・白・緑のコントラストが眩しい強力パワースポット

神武天皇陵1
 
勇壮な姿から大和三山の中でも一際目立つ存在である畝傍山。その畝傍山の麓にあるのが橿原神宮です。明治時代に入って創建された神社ですが、京都御所から移築された本殿は美しく重要文化財に指定されています。初代・神武天皇とその皇后を御祭神とし、世界平和から開運・延寿まで幅広い御神徳があるとされています。

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そんな橿原神宮から北に少し行ったところにあるのが神武天皇陵です。正式な名称は畝傍山東北陵といい、入り口から橋を渡りゆるやかなカーブを曲がると、まるで壁のように生い茂る杉林の中を、白石で敷き詰められた大きな参道が一直線に遥拝所まで伸びていました。

その緑の杉林と白の参道とのコントラストが実に整然としており、シンプルな美というものに圧倒されてしまいました。

 

人々を惹きつけてやまない神武天皇陵

神武天皇陵2

参拝者が行けるのは遥拝所の前にある大鳥居まで。遠くからでは分からなかったのですが、他の天皇陵ではあまりお目にかかれない大鳥居の前で、若い女性の方々が熱心に参拝しておられました。

初代・神武天皇は日本神話上だけの存在であるといわれており、この神武天皇陵も何一つ考古学的な調査はなされていません。

古事記や日本書紀、平安時代に編纂された延喜式には神武天皇の陵墓に関する記述はあるものの、江戸時代に入る頃には所在不明となり、その後紆余曲折を経て幕末期にようやく現在の陵がある地に、大規模な修復工事を行い神武天皇陵とされたそうです。

しかし、こうして熱心に参拝されている方を見ますと、「ここが本当に神武天皇陵なのか」などという論議は虚しいもののように思われました。

 

参道の途中には綏靖天皇の陵墓が

また、参道の途中に陵の裏へと回りこめる側道があるのですが、その側道がまた豊かな木々に覆われており、自然のトンネルといった風情。神武天皇陵に一番近づける道でもあります。さらにこの側道を進むと第二代天皇である綏靖天皇の陵墓にたどり着くことができます。

神武天皇陵3

綏靖天皇陵は神武天皇陵に比べひっそりとしており、訪れる人の姿はまったくといってよいほどありません。今や「忘れ去られた天皇陵」といった感もありますが、江戸時代の一時期にはこの綏靖天皇陵が神武天皇陵とされていたそうです。

こうして二つの天皇陵を巡ってきた訳ですが、神武天皇陵には晴天が続く季節に行かれることを強くお勧めします。遥拝所の前に実際に立つと分かるのですが、下には敷き詰められた石の「白」、中には陵墓上に生い茂った森の「緑」、上には雲一つ無い空の「青」と上中下くっきり色分けされた三色構造となっており、視覚的・体感的に非常に強いパワーを感じることができると思います。

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