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神秘的なカードから答を引き出す「タロット占い」の特徴【占い解説3】

タロットカードで行う占いは、いつから始まったのでしょうか。

 
タロットカード

発祥は不明ですが、カード自体は15世紀の前半に北イタリアで作られたというのが、最古の記録だそうです。当初はトランプと同じようにゲームカードとして遊ばれ、ギャンブルにも使われていたようです。

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それが18世紀にタロットのエジプト起源説とともに占いに用いられるようになり、やがて様々な哲学やカバラ(ユダヤ神秘主義)などが取り入れられ、現在のタロットカードに発展して行きました。

タロットカードの占いは中国・東洋的な区分で言えば「卜」の占いにあたりますが、この種類のものは「命」の占いとは異なって、占う人の思いや何かに導かれた偶然から出た結果を、その占いの法則や占う人の感性によってどう解釈するかが重要となります。タロット占いはまさに、その典型的なものだと思います。

 

大アルカナ、小アルカナで占うタロットカード

タロット占いに使われるタロットカードは、一般に「大アルカナ」と呼ばれる22枚のカードと「小アルカナ」と呼ばれる56枚のカードの、計78枚のカードから成り立っています。日本の一般的なトランプカードが52枚ですから、それよりも枚数が多くあるわけです。

このタロットカードを使って占うには、主に大アルカナの22枚のみで占う方法と、78枚全部のカードを使って占う方法があります。どの方法にせよ、基本は出てきたカードを読んで占っていくわけですが、例えば大アルカナ22枚から1枚を引き”おみくじ”的に占う最もシンプルなものから、ある法則に則ってカードを並べ読み取っていくものまで様々な方法があります。

タロット占いは、カードさえあれば誰にでもできるものですが、占い結果をきちんと読み取っていくためには知識や経験、感性などが必要であり、入りやすく奥の深い占いと言えるかも知れません。

 

タロットは意味を感じ取るもの

タロットカードの大きな特徴は、それぞれ1枚1枚に印象的で神秘的な絵柄が描かれていることです。また現在では、タロット本来のオリジナルな図柄のものだけでなく、様々なキャラクターやモティーフでデザインされたカードも作られています。

しかし共通して言えるのは、その1枚1枚のカードそれぞれに深い意味が込められており、また78枚のカード全体で人間のあらゆることが表現されているということです。ですから、たった1枚のカードを引くだけでもとても多くのことが読み取れ、またカードを並べて行くことによって流れを読み取ることもできるわけです。

深い意味が込められた1枚のカードを、占いたいことに当てはめて的確に読み取るには、単純に辞書で意味を調べるように読み取るだけでは足りません。「タロットは意味や知恵を感じ取るもの」という言い方がされますが、1枚のカードから何を感じ取るのか、占う人の心や感性の働きが求められる占いと言えるでしょう。

 

占いたいことが具体的であるほど結果が出やすい

またタロット占いは、一見偶然に出てきたカードが結果を出すわけですが、それは実は偶然ではなく、占ってもらう人の思いと占う人の心や能力がカードに反映して出たものとされています。

このような性質を持っていることから、今年の運勢は?というようなおおまかな質問ではなく、恋愛やいま取組んでいる仕事の成否など、悩みや不安の答えを出したいという思いが具体的に込められた内容に適しています。もちろん、例えば今年の仕事はどうなって行くのかなど、テーマがある程度明確で占う人の能力も高ければ、大きな流れについても知ることもできるでしょう。

タロット占いは、四柱推命や西洋占星術のように運命や宿命の設計図を読み解くものではありませんから、何年も何十年も先の未来ではなく数週間、数ヶ月といったごく近い未来を、テーマを絞って占うのに適していると言えます。

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