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火星への片道切符?オランダ発マーズ・ワン計画とは(前編)

火星

ひと昔前までは、「火星への移住」というと、「夢のまた夢」、という空想上の物語でした。実際ハリウッドをはじめとした映画やドラマの世界では、宇宙を舞台に人間が暮らしたり、戦ったりするといったシチュエーションが、果てることなく描かれ続けています。しかし2015年に至って、火星への移住が夢物語ではなく、ひとつの挑戦として、大真面目にプロジェクト化されています。このプロジェクトは、マーズ・ワン計画と呼ばれています。

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オランダのNPO法人がプロジェクトを立ち上げた

マーズ・ワン計画は、2011年にオランダで設立されたNPO法人(民間非営利団体)であるマーズ・ワンが提唱している火星移住プロジェクトで、「2025年までに、火星に人類初の永住値を作る」ことを目的として、NPO法人所在地と同じくオランダの実業家であるバス・ランスドルプ氏が主導して立ち上げました。プロジェクトには、ノーベル物理学賞受賞者であるオランダの物理学者、ヘーラルト・トホーフト氏がアンバサダー(直訳すると「大使」)として参加している、とのことです。

 

 

グーグルやスペースXの動きも後押し

一見すると荒唐無稽、またはカルトやオカルト領域の活動にも受け取られかねないプロジェクトなのですが、2011年時点で、アメリカのオバマ大統領が「2035年を目途に、火星への有人往復飛行を実現させる」と宣言していたり、いまやネット関連企業最大ともいわれるグーグルが、南アフリカ出身のイーロン・マスク氏がCEOを務める、宇宙輸送向けロケット製造開発ベンチャー企業のスペースXに投資を決めたりと、火星を含む宇宙事業は、世界的な経済活動の分野においても、今最も注目されている領域である、といっても過言ではありません。

 

 

日本からも10人の希望者が応募

マーズ・ワン計画では、2013年に火星への移住希望者を公募していますが、結果的に全世界から約20万人もの希望者が集まり、その中には、日本人10人も含まれていた、とのことです(その内訳は公表されていませんが、男性会社役員や、女性医学博士等が含まれていました)。マーズ・ワンでは、集まった20万人の中から最終的に24人を選択して、2025年時点では手始めに最初の4人が火星に移住し、その後順次2年毎に4人ずつ移住していく、という計画とのことです。マーズ・ワンの発表によると、現在は20万人の候補者を独自の観点で1000人ほどに絞り、その後2015年2月時点で、男女それぞれ50人、合計100人への絞り込みをおこなった、と伝えています。

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カテゴリ: その他

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