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幽体離脱のメカニズムを明晰夢からアプローチする

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幽体離脱を考えるヒントとして、明晰夢発生のメカニズムを考えていくと、発生タイミングとしては「半覚醒時(眠りに落ちる直前)」であり、前提条件は2つ、ひとつは「覚醒時の情報整理がおこなわれていないこと」、もうひとつは「情報整理のプロセスが消去されていないこと」であることが判明しています。

ここでは、幽体離脱における「幽体」の実像や、数々の事例の内容など、幽体離脱のメカニズムをさらに考察していきます。

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構築プロセスはテンプレート化されている

まず「明晰夢の内容」にフォーカスして考えてみると、明晰夢発生の前提条件のひとつである「消去前の情報整理プロセス」は、基本的には夢を見るために毎回構築されているものですが、価値観や国民性などによって、各個人のなかでテンプレート化やマニュアル化がされていて、情報整理によって微調整さえれていくもの、と考えられます。

通常の夢(=眠っている間に見る「事実とは違っている可能性も含んだ、想像上の体験、ストーリー展開」)や明晰夢(=夢を見た際に「これは夢である」と自覚している夢)は「半覚醒時に起こるもの」なのですが、「覚醒状態で収集した情報の整理ができていない状態である」がゆえに、新しい情報を仕入れた直後には、その情報に派生した内容となることが多い、とされています。

 

新しい情報がトリガーとなっている?

夢の内容が新鮮なのは、この「新しい情報」が影響している、と考えられます。たとえば、新作映画を見て非常に感動した時や、親しい友人や肉親の死に立ち会った時、あるいは旅行か何かで行ったいったことがない場所に行って大きな刺激を受けた時などに夢を見やすい、といわれています。

それまでに構築されていた価値観や性格を揺るがすような大きな刺激を受けた場合には、プロセスの再構築をおこなう必要があります。たとえば「知人の死を受け入れるのに時間がかかる」という事象は、「自分自身の意識が、知人の死という情報を事実として受け止め、妥当な着地点を見つけて、日常に戻っていくこと」にほかなりません。

刺激を受け止めて整理する脳の機能、これが幽体離脱の際に抜け出すとされる「何か」そのものではないでしょうか。

 

幽体離脱は半覚醒状態時に起こりやすい

次に「幽体離脱のタイミング」の考察です。日常生活においても「衝撃的な体験をして、興奮してよく眠れない」、「大変気になるなることがあって、寝付けない」ということはあるかと思いますが、それでも「脳の機能として情報整理は必須でおこなわれる」ことを考えると、「より多く半覚醒状態を作り出すこと」で、幽体離脱の発生タイミングも増加するのではないか、と推測できます。

明晰夢と幽体離脱、キーワードは違えど、並列でとらえることで、幽体離脱の謎の解明に有効に働くのではないか、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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