宇宙人の仕業?!ロシアで発見された極小コイル、衝撃の結末
1990年から1993年頃にかけて、ロシアのウラル山脈にある金鉱で大量に発掘された、最小サイズ0.003ミリという極小コイルは、発掘された地層が示す時代と、金属としての材質や、金属加工に必要な技術が、あまりにもアンバランスであったため、オーパーツとして世界中の注目を集めることとなりました。発掘された金属片の数はおよそ数千個といいますから、もはや「何かの間違い」では片付けることができない規模である、といえます。このため、この事象に対して、専門機関による、本格的な調査がおこなわれた、とのことです。
ロシア科学アカデミーが本格的な調査を実施
発掘された極小コイルの本格的な調査は、科学研究の分野において、ロシアでもっとも権威がある、といわれている、ロシア科学アカデミーの貴金属地質探査科学研究センターが主導しておこなわれました。この機関は、ロシアにおける最高学術機関として位置づけられており、1800年代から現代まで、帝国科学アカデミー、ロシア科学アカデミー、ソビエト社会主義共和国連邦科学アカデミーと名称を変えながら、現代まで続いている、由緒ある機関です。ロシアは、宇宙開発の分野でも長年アメリカと双璧の存在として研究開発を継続していて、研究開発分野における信頼度は高いのではないか、と思われます。
地球外生命体の関与の可能性がある?
極小コイルについて、世界的な権威をも擁しているロシア科学アカデミーが、科学研究施設としての威信をかけて調査した結果、彼らは驚くべき結論を導き出しています。なんと、極小コイルの存在に、地球外生命体が関与している可能性がある、というものでした。極小コイルが発掘された地層は、深さ3~12メートルほどのところにある、約10万年前に堆積したものであることから、その当時に極小コイルを製作できる技術水準を持つ、当時のネアンデルタール人などの人類の祖先ではない何者かが、金属片をその地層に置き忘れた、あるいは意図的に置いていった可能性を示唆する見解を、提示したのです。
真相は工業プラント閉鎖による廃棄
驚くべき結論は、国内外の大きな反響を呼びました。しかし、さらに金属片が大量に出土した土地の歴史を調査してみると、意外な事実が判明しました。この土地は、かつての旧ソ連時代に工業プラントが存在していましたが、閉鎖にあたって産業廃棄物の処理に困り、地層を掘り返して埋めた、というものでした。先に述べたような「地球外生命体関与説」の公式見解を出した後の報告であり、なんともあっけない結末となったのですが、大国の国家的な発表であるがゆえに、本当の真相は未だ謎である、ともいえそうです。