「お前を引きずってやろうか?」できれば遭遇したくない都市伝説「ひきこさん」
学園モノの都市伝説として、定番と化しているのが「ひきこさん」です。
別名「引きずり女」ともされている都市伝説ですが、その名の通り、悲惨な引きずられ体験を持ち、被害者にも同じようなことをやってのけるそうです。
たしかに、ホラー映画においても「引きずり」という行為は非常に恐怖感を増すもの。
POV方式(主観ショット)で撮影されたスペインのゾンビ映画『REC』や、さまざまなオカルト映画などでも、見えない何かに足を引きずられて画面からフレームアウトするという展開が効果的に使われています。
ひきこさん自身も可愛そうな女の子でした
「ひきこさん」の都市伝説もまた、非常に気味が悪いものとなっています。
その誕生譚には諸説ありますが、エピソードのひとつには、雨の日だけは外出するひきこさんが子供を捕まえては幼いころのトラウマを晴らすかのごとく振る舞うこと。
多くのエピソードで共通しているのは「雨」です。
ひきこさんは雨の日に亡くなったと言われています。
交通事故は雨の日に起こったとされているため、登場するのは雨の日限定と言う点も共通しています。
通学路に出没しては「お前を引きずってやろうか?」と子供に詰問してくるのだそうです。
ここで「はい」と答えてしまうと、1週間以内にその子供は交通事故死してしまうのだとか。
その車を運転しているのは傷だらけの不気味な女だった…というオチがついています。
ひきこさん=口裂け女説?
ひきこさんの特徴としては、ぼろぼろの洋服で容姿が醜く、身体能力には優れているというものが挙げられます。
ひきこさんも口が裂けているという説がありますが、こちらも有名な都市伝説「口裂け女」と混同されているのかもしれません。
これ以外にも「いじめられっ子は襲わない」「引っ張るぞ!というと、怯える」「自分をいじめていた子供と同じ名前の子供は、トラウマがあるから襲わない」という話もあります。
映画界では人気のひきこさん
ちなみに、「ひきこさん」は劇場未公開のオリジナルビデオ作品として映画化されています。
しかも、2013年までにシリーズが5作品も作られるほどの人気作のよう。
映画の中では「口裂け女」「こっくりさん」と対決までしているようですので、映像化された「ひきこさん」をご覧になりたい方はチェックしてみてはいかがでしょうか?