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エクトプラズムは物質なのか?姿や成分はある?

エクトプラズム

19世紀末から20世紀の初頭、フランス人生理学者のシャルル・リシェーによって「エクトプラズム(ectplasm)」と命名された心霊現象で現れる謎の物質は、多くの科学者や心霊現象研究家たちの研究対象となりました。

エクトプラズムの多くは、物質化現象を起こす物理霊媒の身体、口や鼻腔、耳、あるいは指先や頭頂部、乳頭や股間からも出現します。これらがときには人の顔や手足のかたち、さらには全身のかたちになるなど変化し、エクトプラズムは心霊現象における物質化の材料となる物質であると考えられるようになりました。

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出現したエクトプラズムの姿や性質

それでは、エクトプラズムはどのようなものとして現れるのでしょうか。
エクトプラズムが出現した交霊会や心霊現象実験での記録では、出現時は透明に近い煙のようで一般の人には見えにくく、やがて実体化すると、白色か灰色のゼリーかペーストまたは粘液のよう、あるいはガスのようになって見えるそうです。

またそのかたちは細い糸や固い紐のような状態、あるいは薄い幕や帯といった布のような状態など、さまざまな形態で出現し、人の顔や手足、ときには全身のかたちにもなるという報告もあります。

エクトプラズムが現れたら空気が変わる!

エクトプラズムが出現すると、多くの場合は室温が下がりオゾン臭のような独特な臭いがするのだとか。触れると冷たいもののように感じ、また光にとても弱い性質があることから、光が直接当たると実体化していたものが壊れるように消えてしまうそうです。
これらがよく知られているエクトプラズムプラズムの姿や性質です。

このような性質から、エクトプラズム出現の実験の多くは暗い室内や赤色灯の灯りのもとで行われ、条件が整えば明るい白色灯のもとでも現れ、写真撮影も可能だったそうで、その当時の交霊会や実験で撮影されたエクトプラズムとされる写真が数多く残されています。

 

 

謎の物質?エクトプラズムの成分とは

物理霊媒の身体から出現したエクトプラズムは、まるで何者かの命令によって操られているかのような動きを見せたといいます。また一瞬のうちに人の顔や手足、上半身やさらには全身のかたちに変化するのだそうです。

このようなことから、エクトプラズムは霊が仮の肉体を出現させるための媒体なのではないか、と考えられるようになりました。

ポルターガイスト現象とは違うの?

また叩音(ラップ音)や騒音現象などの「ポルターガイスト現象」や浮遊現象、物品を引き寄せるアポートと呼ばれる現象など、すべての「物理的心霊現象」はエクトプラズムと関係していると考えられました。

それではエクトプラズムとはそもそも何なのか?謎の物質とされましたが、はたしてそれは物質なのか?それらの疑問について、当時の科学者や心霊研究家は実験や研究を行いましたが、判明したことはそれほど多くはありませんでした。

当時、史上最高の物理霊媒と呼ばれたエヴァ・カリエールという女性のエクトプラズム現象を研究した、ドイツ人精神科医で心霊現象の科学的研究を行ったアルベルト・フォン・シュレンク=ノッチング男爵の分析によると、エクトプラズムには多量の白血球や上皮細胞が含まれ、唾液の成分に近かったといいます。また塩分や骨の成分であるリン酸カルシウムが検出されたともいいます。

またポーランド心霊協会のドンブロフスキーは、人体の脂肪と細胞を含み、タンパク質の一種で卵白の主成分であるアルブミンのような物質であったと報告しているそうです。
はたしてエクトプラズムは、このような分析や報告にあるような物質なのでしょうか。それは今も謎のままなのです。

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