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無人の場所で鳴り響くラップ音…ポルターガイストは心霊現象なのか?!

幽霊
 
無人の屋根裏から大きな音がしたり、誰も触れていないのに物体が移動したり、といった現象は、「ポルターガイスト現象」と呼ばれて、映画や小説の題材になったり、科学者や心理学者の研究題材になったりしています。現代においても心霊現象として一般に浸透している「ポルターガイスト現象」ですが、いつごろ認識され、どのように広まっていったのでしょうか。また、現代においては、どのような解釈でそのメカニズムが語られているのでしょうか。

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フォックス家事件で広く浸透

ポルターガイストの語源としては、ドイツ語の「ポルター(騒がしい音)」と「ガイスト(幽霊)」を組み合わせて作った造語であり、「騒がしい音を出す幽霊の現象」という意味合いです。同様に「幽霊の仕業といわれている騒がしい現象」について、「ラップ現象」という呼称も浸透しています。近年最も有名な事件であり、近代スピリチュアリズムの出発点ともされている「フォックス家事件」によって、ポルターガイスト現象は一般に広まりました。この事件は1847年にアメリカはニューヨークのハイズヒルという村で起こったことから、「ハイズヒル事件」ともいわれています。

 

ポルターガイストとホーンティング

「ポルターガイスト現象」に類似しているが、学術的には別事象として認識されているのが「ホーンティング現象」です。ポルターガイストのほうが「ある特定の人物の周辺で起こる現象である」ことに対して、ホーンティングは「ある特定の場所で起こる現象である」とのことです。明治大学情報コミュニケーション学部教授の石川幹人氏によると、ゴールドなる人物が16世紀から現代に至る300余りの事例について報告内容の特徴をクラスター分析を実施し、「ポルターガイスト現象」と「ホーンティング現象」をほぼ明確に分離することに成功した、とのことです。前者は人に依存、後者は場所に依存していることから、メカニズムの解明についても双方向で進められているようです。

 

超心理学としての見解

ここでは「人に依存する現象=ポルターガイスト現象」のほうに特化して、現時点での学術的見解をお話しますと、「ポルターガイスト現象」がおこる場合には、その中心となる人物に非常に顕著な特徴がみられるとのことです。「その人物が外出、または眠ってる場合には現象が起きない」、「中心人物はほとんどが未成年であり、6~7割りが女子である」、「大部分が両親の離婚や再婚など、家庭環境に問題を抱えている」、「親から精神的に疎外されていると考え、親への敵意を持っている」といった特徴で、こういった要素はほぼ心理学的な領域に合致するがゆえに「(一般的な心理学と区別して)超心理学の領域」として取り扱われているようです。ただしこれらの要素の追求には、人道的な配慮も必要であること、また人間心理の領域には未知の部分も存在していることから、「ポルターガイスト現象」の本当の解明には至っていないのではないか、と思われます。

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カテゴリ: その他

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