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縄文時代から引継がれる聖地「代々木八幡宮」東京パワースポット巡り2

柄杓
 
代々木八幡宮は、あるテレビ番組で芸能人が境内にある出世稲荷神社にお参りしたら仕事が増えたという話が紹介され、一躍注目が集まった神社です。

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旧社格(戦前まであった神社の格付け)では「村社」で神社の格としては最も低く、いわゆる鎮守の土地神様であったと思うのですが、歴史は古く鎌倉時代の創建。
由緒は、鎌倉時代の二代将軍・源頼家の側近であった近藤三郎是持の家来、荒井外記という人が、源頼家が暗殺された後にこの代々木の野に隠棲しているとき、霊夢のなかで八幡大神の託宣を受けて鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したのが始まりとされています。祭神は応神天皇。

 

縄文時代からの聖地に建てられた!?

代々木八幡宮の境内には、「代々木八幡遺跡」という縄文時代中期の古代住居跡の遺跡があり、この場所には約4500年前から人が住んでいたと推定されているそうです。

神社は縄文時代の遺跡に建てられていることが多いと言われますが(東京のへそ大宮八幡宮もそうです)、それは縄文時代の人たちが聖地として祭祀を行っていた場所が、そのまま神を感じるパワースポットとして神社になって行った、ということかも知れません。特に、土地神様の神社の建つ場所はそのような気がします。

 

時間の流れから隔絶された場所

この代々木八幡宮は鎌倉時代の創建ですが、この場所で霊夢を得たという神社の由来は、そもそも縄文時代から引き継がれた聖地であったからこそなのでしょう。

渋谷や代々木公園からほど近く、山手通りに沿った場所にあるにもかかわらず、今なお武蔵野の面影を残す緑深い樹木に囲まれたこの神社には、まさに遥かな時間の流れに影響されることのない、縄文の聖地として古代のパワーが満ちているような感覚をもたらします。

 

パワースポットとして有名になった出生稲荷

有名になった出世稲荷大明神は拝殿の右奥、榛名社・天神社・稲荷社の3つが合わさった社の更に奥にあります。

テレビ番組で紹介された直後は多くの参拝者がこの出世稲荷に押しかけ、初詣のときには拝殿に参拝するよりも先に、この稲荷に列をつくる人たちが大勢いたようですが、やはり仕事が増えるといったわかりやすいご利益が大きく効いたのでしょう。

 

代々木八幡宮の拝礼の方法

神社の関係者の方が拝礼の仕方をご説明されているのを私も聞いたことがあるのですが、まずは拝殿を参拝し、そのあと榛名社・天神社・稲荷社を参拝した後に出世稲荷大明神を参拝する、というのが正しいそうです。現世ご利益を優先して出世稲荷大明神だけを目指すというのは、代々木八幡全体に失礼にあたるということでしょう。

また、この出世稲荷大明神の横のエリアは富士山信仰の富士塚になっていて、出世稲荷大明神に参拝後はいくつかある富士塚を順に巡り、富士山の方角に向かって拝礼をするというのが、最も正しい参拝の手順だそうですので、ぜひその通りにお参りしてみて下さい。

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