> >

江戸の都市づくりと風水との関係~東京のパワースポットの成り立ち

神社
 

日本全国でパワースポットはどのくらいあるのでしょうか。
神社とお寺ということに絞って調べてみると、日本全国には神社が約81,000社、寺院が約77,000寺あるそうです。

スポンサードリンク

都道府県別で見ると、神社が最も多くある県は新潟県で約4,780社。2位以下のベスト5は兵庫県、福岡県、愛知県、岐阜県と続きます。寺院が最も多いのは愛知県で約4,650寺。同じくベスト5は大阪府、兵庫県、滋賀県、京都府の順となります。

 

全国にある神社やお寺の数は?

なんとなく神社やお寺が多そうな京都や東京でいうと、京都はお寺の数は約3,070寺で第5位ですが、神社は意外と少なく約1,760社で18位。東京は神社が約1,460社で22位、寺院が約2,860寺で7位になっています。

単純に神社とお寺の数だけでいうと、全国で合わせて約158,000ヶ所とうことになりますが、もちろんこのすべてがパワースポットというわけではありません。また、神社やお寺ではない自然の中のパワースポットも数多くあります。

 

町づくりの基本はパワースポットと風水だった?

神社とお寺の数では、必ずしも日本全国でトップクラスということではありませんが、東京は日本でも有数のパワースポットが集まるところであるとも言われます。これは京都もそうですが、東京=江戸が風水を基にした都市計画によって作られたということとも関係があるかも知れません。

もともと日本では、神社のようにその土地その場所でエネルギーの強い神聖な場所を神の宿る神社として、それがパワースポットとして守られているところが多いのですが、京都や東京のような今で言う首都として人工的に作られた都市の場合、陰陽道や風水の考え方により、そういったパワースポットをうまく取り込み、また人工的にパワースポットを作り出して、繁栄する都市を目指したということがあります。

 

江戸の都市計画とパワースポット

徳川家康が来た当時の江戸は、あたかも寒村のように寂れていたと言われますが、ここを日本の中心地とすべく、陰陽道や風水の考え方を取り入れて大規模な都市づくりが行われました。

それを表す最も有名なものとしては、江戸城の鬼門にあたる北東の方向の上野に寛永寺を配し、裏鬼門と呼ばれる反対側の南西の方向の目黒に目黒不動が配されたというのがあります。鬼門は文字の通り”鬼の門”で鬼が出入りする方角ということですが、同時に神々が通る道であり清らかに保たなければいけない、という考え方もあります。

従って、この鬼門・裏鬼門に強い力を持った寺院を配置し、パワーをコントロールしたと言えるかも知れません。ですから、上野の寛永寺と目黒不動は江戸の都市計画によって生まれたパワースポットであるとも考えられます。

 

江戸の五色の不動尊

また不動尊ということでいうと、この目黒不動を含め東京には五色の不動尊があるのをご存知でしょうか。

江戸城を囲むように、目黒不動(目黒区龍泉寺)、目赤不動(文京区南谷寺)、目白不動(豊島区金乗寺)、目青不動(世田谷区最勝寺)、目黄不動(台東区永久寺と江戸川区最勝寺)の五色で、それぞれ陰陽五行(いんようごぎょう)で世界を表す「水」「火」「金」「木」「土」に対応しています。

目黒不動に加え、この5ヶ所の不動尊も人工的に配置されたパワースポットと言えるかも知れません。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

Comments are closed.