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来店を知らすチャイムを鳴らした正体は?深夜のコンビニで起きた20年前の出来事

不思議体験

20年ほど前、大学生だったころコンビニエンスストアの深夜バイトをしていた時の話です。
仕事は夜10時から朝8時までの勤務で夜中は二人体制でしたが、深夜2~4時頃は客足も少なく各1時間ずつ休憩に入る時間としていました。

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来店のチャイムが鳴りました

不思議な体験をしたその日は、深夜2時頃から私が一人でカウンター内にておでんの機械洗浄を行っていた時に起こったのです。
おでんの機械は中身を取り出し、中に入っていたダシを捨てステンレスの鍋を洗います。
店内にはお客さんは誰も居ないのを確認し、レジのすぐ後ろにある流しで店内を背にしてゴシゴシと鍋を洗っていると、ピンポーンとチャイムが店内に流れました。

 
「いらっしゃいませ~」といつもどおり声掛けを行い、くるりと後ろを振り向いて見ると店内には誰もいません。
その店は自動ドアではなく、両開きのドアを手で開けて入ります。
過去には強風でドアが勝手に開き、その拍子に店内に入ってきた落ち葉などでセンサーが反応したことがありました。

この時も、音はしなかったものの風でドアが開いてセンサーが反応したんだろうと勝手に納得して再びおでん鍋の洗浄を継続しました。

 

再びチャイムが

数分後、まだ鍋を洗っているところにピンポーンと再びチャイムが。
さっきと同じように「いらっしゃいませ~」と声を出し、くるりと後ろを振り向いてみてもやはり誰もいません。
ちょっと気持ち悪くなったので、念のため入り口のドアを確認したり、何かセンサーに触れるようなものが入ってきていないか確認しても、何も見つかりません。

 
こう言うこともあるだろうと再び納得して作業を継続していると、またピンポーンとチャイムが。
今度は何も言わずにそーっと振り向いて見ると、やはり店内には誰もいませんでした。
さすがに気味が悪くなりバックヤードで休んでいる相方に事情を話すと、相方も気づいていたようで、チャイムが鳴る度に店内を写す防犯カメラのモニターを確認したが、おでん鍋を洗う自分の姿しか見えなかったと話していました。

 

チャイムのナゾが解けたような気がします

その後は何も起こらず、朝まで働いてバイトは終了したのですが、その数日後驚きの事実が分かったのです。
実はそのお店の店長が病気にかかり長期入院していたのですが、数日前に亡くなっていたのです。
その亡くなった時間が、まさにチャイムが勝手になったあの時間。

 
一緒に働いていた相方に、チャイムが勝手に鳴ることを相談したとき、冗談で店長が見に来たんじゃないか。
なんて話をしていたんです。
でも病気とは聞いていても、入院するほど重い病気だとは全然知らなかった私達は、笑いながら冗談めかして話していたことを後悔したのでした。
きっとお店を心配した店長が、そっと見に来たのがあの時間だったのでしょう。
20年たった今でも鮮明に覚えている出来事です。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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