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古いホテルの改装工事にて。持ち主のいない深夜の足音とうなされる夫

不思議体験

 

夫の友人が買った小さな古いホテルの改装工事を手伝いに行ったときのことです。
小さなホテルなので、友人はペンキ塗などのほとんどの改装工事を自分でやっており、友人や家族がそれぞれ暇な時に手伝うといった感じでした。

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お手伝いしたのは電気関係の工事です

夫は電気関係の仕事をしており、配線を頼まれたので、私もついでにペンキ塗りでも手伝おうとついていったのです。
手伝いにくる人は週末ホテルの部屋に泊まって二日がかりで働く人もおり、私たちも一晩泊まる予定でした。

 

 

夜になり、わたしは部屋で待つことに

不思議な体験をしたのはその夜のことです。
夫の配線工事は、古いホテルでなかなかスムースにすすまず、私も手伝って夜になっても続けていました。
金曜の夜だったので手伝いにきていた友人の両親とほかの友達も近くの居酒屋に出かけて行ってしまい、残っているのは私たち夫婦だけでした。
夫が配線のため天井裏に入っている間、私は部屋で待っていました。

 
急に誰かが走る足音がし、隣の部屋に入っていきました。
そして窓をバッとあけてまたバッと閉める音、そして部屋を走って出ていく音がしました。

 

 

その音は生活音のようでした

私は友人の母が帰ってきたのだと思いました。
その音がまったく不気味でもなんでもないただのリアルな生活音にしかきこえなかったからです。

 
その夜遅くまで配線工事をした私たちは、すぐ隣の自室に入って寝ました。
ホテルは静かで誰もいないようでした。
もうみんな酔いつぶれて眠ってしまったのだろうと思いました。

 

 

誰もが寝静まった深夜

ベッドに入ってしばらくすると夫がうなりごえをあげだしました。
うなされることなどめったにないので、驚いて、彼をゆすりおこしました。
その間、ほんと30秒くらいでしょうか。
彼は少し目を開け、あたりを見回すとまた寝入ってしまい、今度はすこやかな寝息をたてはじめたので、私も安心し、眠りにつきました。

 

 

翌朝の朝食での会話

次の朝、昨夜の続きの工事を朝一で始めた私たちは昼前には工事を終わることができました。
ランチに友人の母が作ってくれたサンドイッチを食べながらお茶を飲んでいると、友人の母が「昨日は居酒屋に行ってからカラオケに行ったんだけどお父さんが酔っぱらっちゃってさ、結局うちに戻ったのよ。」

 
友人の実家はそのホテルから徒歩5分もないところにありました。
「私だけ朝くればいいかと思ってね。お父さんなんか来たってたいして役にたちゃしないんだから」ふと、昨日の夜に聞いた窓を開け閉めする

 

 

足音は誰のもの?

音を思い出して、「あれ?でも昨日誰か早くここに戻ってきたでしょ?うちらがいた部屋の隣の部屋の窓開けてすぐ閉めて走って出て行った音がしたけど、竹田さんかな?」竹田さんはほかの友人で、昨日は居酒屋に行っていた一人でした。

 
「いや、竹田さんも藤本くんもみんなカラオケで朝までいたと思ったけど」すると、夫がおもむろに言いました。
「このホテルってやっぱり古いから、なんかいるんだね」私はまだ霊だとかそういうことを思いつかず、あっけらかんとして聞きました。
「なんかって?」すると夫は、「昨日の夜、俺らの部屋のすみに真っ黒い人がいたんだよ」わけがわからず夫の顔をみつめる私に、彼は言いました。

 
「その黒い人が俺の上にのっかってきたんだよね」「なにそれ?」「いやすぐに消えたけど、やっぱりあれ夢じゃなかったんだなー」そういえば、彼が昨日短い間ながらうなされていたことを思い出し、ぞっとしました。
あと、窓の開閉音、オカルトだとしたらやたらはっきり聞こえたんだけど、そういうものだのでしょうか・・・?

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カテゴリ: 不思議な体験談

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