おばあちゃんのお葬式なのに…。いとこが体験したありえない話
不思議体験を書きます。
高校2年生の時に、大好きだったおばあちゃんが亡くなった話です。
もともとおばあちゃん子だった私にとって祖母の死はとてもショックだったのを覚えています。
とても仲の良い夫婦でした
実は祖母が亡くなる半年前に祖父も亡くなっていて親族の間では「跡を追ったのかね」という話でした。
愛する人が亡くなると跡を追うようにして亡くなるとよく聞きますがうちもそうだったんだと思っています。
何故なら、祖母と祖父はとても仲がよく私から見ても自慢のおしどり夫婦だと思っていたからです。
半年だけでしたが、祖母も祖父の死にとてもショックで寂しかったと思いますし、愛する人の元へ行けて祖母も安心したと思っています。
当時は、昔ながらのお葬式でした
祖母がなくなってから、お葬式の手配やらで親族たちは忙しそうでした。
高校生ということもあり、手伝える事といえば何も無く、久しぶりに集まったいとこ同士でお喋りしていました。
で、通夜の時に故人を親族で交代で見守ることがありました(今は一夜通して見守ることはないらしいですね)
亡くなったのは母方のほうで、母方のおばあちゃんはその地域で古くからある名家?でした。正直に言えば地主です。
まぁ、地主と言うこともあり親族間では相続権について話し合う事も少なくは在りませんでした。
その通夜の日も、大人たちは子供だけ外し、話し合っていました。
私たちは、祖母の眠る大部屋で布団をしいてヒソヒソと話していました。別に怖いとか全く無くむしろ大好きな祖母と寝れるのも今日で最後だという寂しい感じです。
寝付けずに携帯をいじっていると・・・
いとこたちは私より年下で、寝るのも早かったです。
いとこは私含め6人。静かに眠っていました。私はまだ寝れないと言う事もあり携帯をいじってました。
その時に、階段からギシギシッと音が聞こえてきました。
「あ、話し合い終わったのかな」と思いながら気にせず携帯をいじっていましたが一向にこちらに来ない。
聞き間違い?と思ったときに、仏壇のろうそくの火がゆらゆらとゆっくり揺らぎ始めました。
部屋の窓はもちろん閉まっています。ですので風も吹いてません。なのにろうそくの火がゆらゆらとゆれているのです。
硬直状態でろうそくの火を見ていたら、いつの間にか一番下のいとこが起きていました。
ちなみに5歳です。
で、何を言い出すかと思えば「ばぁばおる」と言うのです。
「ばぁば?ばぁばここにおるよ?」って私の横にいる祖母を見ましたが、その子は仏壇の前を指差して「ばぁばそこ」と言うのです。
本当に驚きました
小さい子供は見えるとか言いますけど、まさか自分のいとこが言うとは思っても見ませんでした。
もちろん私は全く見えません。
「ばぁば、何しとる?」と聞いたら、何やら仏壇の前で手を合わせているとの事でした。
まだ祖母が生きている頃に、私のお母さんに相続権のことでもめないか心配と話しているのを聞いたことがあり、もしかしたら亡くなってからもそのことが心配で様子を見に来たのかなと思っています。
(階段の昇る音がおばあちゃんなら、うなづける)