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虫の知らせだったのか?井戸のヘビにまつわる少し悲しい不思議体験

不思議体験

 

私が、まだ、幼稚園のころの話です。

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入院していたおばあちゃん

母の母親、つまり、私の祖母が「癌」を患って入院をしていました。
私達家族は、祖母とは、他府県で暮らしていたので、なかなか会えませんでした。
祖母の様態は、癌の末期だったので、少しずつ弱ってきました。
母の兄弟も手伝いに行ったりしました。
当然一人娘だった母は、祖母の世話をするために、私と姉を連れて、夏休みに実家に帰りました。

 

 

祖母の家のトイレは外にありました

母の実家は、大きく、トイレは外にあります。
なので、夜になると、トイレに行くのが怖いので、寝る前は、みんなで一緒に行きます。
夜中にトイレに行くのが怖いので、晩御飯を食べたら、それ以降は、水分をなるべくとらないようにしました。
玄関の近くに、井戸もありました。
二階建ての家ですが、一階はお店をしていたので、二階で過ごしていました。
この家は、昼でもなんとなく暗い感じの家でした。
母は、朝ごはんを作って私達に食べさせると、祖母の看病ですぐに病院に行きました。

 
私達は、二人でいつも遊んでいました。
おじさんがいたのですが、お店をしていたので、なかなか相手にもしてもらえず、結構退屈にしていたりしました。
たまに、いとこもこの家で生活していたので、遊んでもしてくれました。
ある時、私が昼寝しているうちに、姉といとこと母で隣の駅の百貨店に出かけていきました。
起きてから、私は、誰もいないので、下の店に行き、おじさんに母と姉の行方を聞くと、私が置いていかれたと気づきとても悲しくなりました。

 

 

井戸に何かがいるような気配が

そして、しばらく泣いていました。
やっと、気持ちも落ち着いて、家をうろうろしていたら、なんか、家中がうっとおしく感じられました。
そこで、家を出て、庭で一人、遊んでいると、井戸のあたりで何かいるような気配がしました。
私は、そのあたりをずっと見ていたら、その井戸から、大きな蛇が出てきたのです。
びっくりして、それでもみていたら、その蛇は、するするとまた、井戸に入っていきました。
私は割りと冷静で、動物図鑑で見た、蛇と同じだと思いました。
そして、それが、毒蛇でなく、「青大将」とよばれる蛇だったような気がしました。

 
しばらくして、母と姉達が帰ってきました。
私は、再び泣きました。
おいていかれた悲しさと、怒りと寂しさ。
そして、私は落ち着きました。
留守の間に、見たことを母にいうと、「井戸から蛇がでてくるなんて。いてるとは聞いていたけど、本当にいてたのね。井戸の守り神とか言うけど、どうしてでてきたのかしら。」と。
そして、それから、二、三日で祖母が亡くなりました。
なにか、虫の知らせだったのでしょうか。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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