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誰?校舎の陰から手を振っていたのはクラスメイトのはずなのに…

不思議体験

 

これは私がまだ小学校低学年の時のことですが、今思うとかなり不思議な体験だったのでお話しようと思います。

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朝顔の観察をしていたときのこと

みなさん学校の花壇に花を植えたり、その観察をしたりと、外での授業を経験したことはあると思います。
私の不思議な体験は、その授業中にありました。

 
私の通っていた学校は、すぐ裏が山だったので、私たちは緑豊かな自然の中で育ってきました。
あの時、クラスの全員外に集まっていました。
アサガオの観察です。
外は晴れていて、少し日照りが強く、暑かったのを覚えています。

 
観察用の記録用紙をはさんだバインダーを首から下げ、おしゃべりしながらアサガオの絵を描いていた途中、私は、急にトイレにいきたくなりました。
先生に「トイレに行ってきます」と言って、私は校舎の中にあるトイレへひとりで向かいました。

 
校舎の中は、少しひんやりしていました。
トイレは校舎の入口から少し離れたところにあり、昼間でも電気が付いていないと少し薄暗い長い廊下の先にあります。
授業中のため、生徒や先生誰ひとり通ることなく、自分の足音だけがパタパタと響いていました。

 

校舎の影から友達が顔をのぞかせました

私はいつも通り用を済ませ、トイレから出て、手を洗っていました。
その手洗い場には鏡が付いているのですが、顔をふと上げた時、同じクラスのKちゃんという仲良しの友達が、トイレの入口の壁から顔を半分だけ出して、ピースサインをしていたのです。
私は、外でアサガオを観察していたKちゃんがトイレへついてきたんだと思い、「あ、Kちゃん、ちょっと待ってね」と言いました。
そして、手を洗い終わり、くるっと後ろを振り向くと、そこにはKちゃんの姿がありませんでした。
あれ?と思い、廊下に出てみましたが誰ひとりおらず、廊下は静まり返っていました。

 
その後、アサガオの観察に戻っていった私はKちゃんに、「ねぇねぇ、トイレ来てたでしょ?」と聞きましたが、Kちゃんはちょっと驚いた様子で「え、行ってないよ!」と言っていました。
その表情からウソをついてる感じがしなかったので、本当に行ってなかったんだと思います。
よく考えると、Kちゃんはトイレに入っていなかったので、トイレに入らないのに授業中にわざわざ抜け出してきた、というのもなんだかおかしいですし、Kちゃんの足音が全く聞こえなかったのも不思議でした。
Kちゃんの姿を見てから、トイレの外へ出るまでほんの数秒なのですが、その数秒であの長い廊下を抜けるには走っても抜けられないと思います。

 
あの頃は「あれ?」と思うだけで終わってしまいましたが、今思うと不思議すぎてゾッとします。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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