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全く信じていなかった怖い話だったのに!自分の身に起きたまさかの金縛り体験談

不思議な体験

 

独身時代、毎晩飲み歩きたいという不純な理由から実家を出て一人暮らしをしていた。
当時のアパートはボロボロだが、家賃が安いところが売りの物件で、それこそ部屋には寝に帰るだけという生活をしていました。
春に始めた一人暮らしは、飲み回った夏を過ぎて秋口に突入。少し寒くなってきても私の飲み歩きは相変わらず飽きることなく続いていました。

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酒の肴の怖い話だったのに

ある日のこと、飲み屋の客がたまたま私一人だった暇な時に店員さん達と怖い話で盛り上がった。
霊感だとかそういった類のものを一切信じていなかった私は、店員さんが怖がりながら話す様子ですら、良い酒のツマミくらいに思っていました。

 
「こういう話をしていると霊が寄ってくるって言うよね!」などと言い始め、皆怖くなってしまったのか、話を止めてしまいました。
私は「もしかしたら今夜誰かの枕元に・・・。」などと言い残し、ちょっと怖がった店員さんを面白がりながら帰路につきました。

 

 

見えない何かを連れてきてしまった?

家に帰ったのはおそらく12時頃で、早々に部屋の隅のベッドに横になり寝ることにしました。
それからすぐに寝入った私でしたが、何か体が痺れるような感覚がしてふと目を覚ました瞬間、グッと全身を締め付けられるような感覚に陥りました。
まさかの金縛りです。

 
「そ、そんな。よりにもよって俺のところに?!」などと思うと同時に呼吸すらできなくなってしまい、ベッドのすぐ横の机に置いてあった携帯にすら手を伸ばせない状態です。

 
ですが目だけは辛うじて薄暗闇の中でも動かせて状況を確認できます。

 

 

揺れるカーテンがかろうじて目に入りました

焦りながらも状況を確認しようとキョロキョロとしていると、壁際につけるような形で設置していたベッドのすぐ上にあるカーテンがふんわりと寝ている私の体を覆うように膨らんでいました。
カーテンの向こう側には腰の高さほどの窓があり、夏はそこを開けて寝ると涼しくて気持ちよかったのですが、その時は秋。もう窓を開けて寝たりはしていません。

 
つまり、そのカーテンをふんわりと膨らませているのは風ではない何かなのです。

 
私が怖くて必死にもがこうとしても体は全く動きません。
さらに、すぐ真横の壁が土壁のはずなのに、真っ黒くてもやもやしていることにも気づきました。

 
そして、その壁の方に引きずりこまれそうになりました。「体が」という感じではなく、体の中の中心というか「魂?」がグイグイと引っ張り込まれそうになっている感覚です。

 
味わったことのない感覚と恐怖で、私は力の入らない体を必死に踏ん張って壁の引力から逃れようとしました。しかし壁は全く引力を緩めてくれません。

 
どれだけの時間そうしていたかは分かりません。
ですが、最終的に諦めの早い私は、「もういいよ。踏ん張るのしんどいし、疲れた。このまま寝てやる。」と開き直ってしまい、カーテンの膨らみも壁の引力も無視して寝てしまいました。

 

 

夢・・・のはずでしたが

翌朝、無事に起きた時にはカーテンは普通に垂れ下がっており、壁もいつものボロイ土壁になっているのを見た時、全てが夢だったと納得しました。
安心するのと同時に変な夢を見たという笑いがこみ上げてきました。
しかし、私がゆっくりと起き上がった時に、夢ではない決定的な証拠が体に刻まれていました。

 
なんと、自分でも驚くほどきれいに、体の中心から右側だけが全身筋肉痛だったのです。
壁に引っ張られないように必死に踏ん張っていた右側の腕も足も、そして奇妙なことに腹筋までもが中心から右側だけ筋肉痛になっていました。
結局それ以来金縛りはなく、あれがなんだったのかは今でも分かりません。
ですが、日常では絶対にありえない筋肉痛のなりかただったので、今でも忘れられません。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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