目覚ましと共に占い?朝一番の占い効果
「認知バイアス」という社会心理学用語があります。
「バイアス」とは「偏り」のことで、物事を結論づけるときに、様々な理由で偏った見方をしてしまうということです。
様々な認知バイアスがありますが、その中に「確証バイアス」があり、これは「自分の持っている先入観に基づいて対象を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それによって自分の先入観をさらに強くするという現象」と言うことです。
朝の占いで悪いことを言われても記憶に残りづらい
さて、占いの話に戻りましょう。あなたは朝、その日の占いを見たりしますか?朝のテレビやラジオ番組、お気に入りの占いサイトなど、その日の運勢を占ってくれる機会はたくさんありますね。でも、朝あまりよくない占いの結果を知らされたからといって、その日一日暗い気持ちで過ごしたりはしないはず。なぜなら、強要されていないことならば、人は本当に嫌な気持ちになることを回避するからです。
なぜ占いを見てしまうの?
毎朝占いを見るのも見ないのも、あなたの自由ですよね。誰に強要されていることでもないはずです。それなのに毎日占いをチェックするというのは、それによって多少なりとも気分が明るくなったり、楽しくなったりするからなのです。
でも占いと言うからには、毎日良い結果ばかりではないはずです。良い結果ではないのになぜ悪い気分にはならないのでしょうか?
それは、多くの占いでは「今日のラッキーカラー」「今日のラッキーアイテム」などを紹介しているので、たとえ運勢が悪くても「ラッキーカラーのソックスで開運♪」と思えるため、悪いことはあまり心に残らないということもあります。
人間は都合よくできている!
そして、先ほど話した「認知バイアス」によっても「人は自分に都合の良い情報だけを集める傾向にある」ことがわかっていますから、「今日は先輩に要注意だけど、ラッキーアイテムのマフラーをしていけば大丈夫!」というふうに、自分に都合良く解釈するということもあるのでしょう。
占いでラッキーを引き寄せる「引き寄せの法則が招く幸運」
「人は望んでいるものを引き寄せている」と言われています。
また、「潜在意識には良い悪いが判断できず、考えているもの意識しているものをそのまま引き寄せている」ということもよく耳にすることでしょう。
「俺は借金なんか望んでいない」と言っても、常に借金のことが気になって考えているとしたら、もしこの「引き寄せの法則」が本当ならば、借金を引き寄せていると言えるでしょう。
だとすると、朝一番の占いで「今日はラッキー☆」と明るい気持ちになったとしたら、その日のあなたはラッキーなことを引き寄せる状態になっているはず。占いを見ることでラッキーなことを引き寄せられるなんて、楽しいですよね。