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「へびつかい座」を覚えていますか?消えてしまった理由を徹底考察!

 

「すいきんちかもくどってんかいめい」

と覚えさせられたはずなのに、ある時から、実際は「すいきんちかもくどってんめいかい」です、と記憶を修正させられたり、そうかと思えば、またある日突然…

 

へびつかい座

 

「冥王星は、太陽系の惑星ではありません」

などという衝撃の発表をされてしまったりですとか、天体の世界って、何かと突発的で大きな変更事項が多かったりしますよね。

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星座が13になった時期のこと覚えてます?

「今まで12個でやってきましたが、今日から星占いは13星座になります」
を言われて「えーーーっ!?」と声をあげたくなるほど驚いた、あれはいつのことだったでしょうか…

長年慣れ親しんだ12星座にある日突如として「へびつかい座」が加わって戸惑った日のことを覚えてらっしゃいますか?

私自身の星座は「蟹座」なのでそれほど大きな混乱は無かったのですが、新しい星座が加わったことで、自分の星座が完全にズレてしまった人や、それこそ「へびつかい座」そのものにバッチリハマってしまった人は、当時、果たしてどんな気持ちだったのでしょうか。

「へびつかい座」の話題が初めて持ち上がったのは、今からおよそ18年ほど前のことになります。
この世に占星術が初めて誕生した約2000年前、黄道上に星座は12個しかなかったのですが、現在の天文学に基づく星座区分だと、これが13個になるためイギリスのとある天文学博士が「12星座で占う星占いは間違い。占うなら13星座を採用するべきだ」と唱えたことが「へびつかい座騒動」の発端となったようですね。

12星座が13星座に取って替わられそうになってしまった経緯は上記の通りなのですが、それでは何故鳴り物入りでメジャー星座への仲間入りを果たした「へびつかい座」は、その後すっかり息をひそめてしまったのでしょうか。

 

 

へびつかい座が無くなった最も有力な説は「確執」

テレビや雑誌などの占いコーナーをチェックしても、現在はほとんどの星占いが12星座を採用していますよね?

私が目にした有力な説はへび使い座を提唱した学者と、星占いを推奨する占い師との間に、激しい確執があったというものです。
へびつかい座の話を持ち出したその学者が、どうもアンチ星占い派だったようで、反感を感じた占星術師が、へびつかい座の存在を徹底的に無視し、排除しようとした結果、定着しないままで終わってしまった可能性が高いようですね。

ただ、もし彼ら占星術師が、へびつかい座の提唱元であるその天文学者と、仮に仲良しであったとしても、私はへび使い座が民衆の間に定着するのは難しかったのではないかなぁ、と思います。つまり、へびつかい使い座が定着しなかった本当の理由は、他にいくつもあると推測されるのです。

 

 

疑わしい説アレコレ

疑わしいと思われる理由を考察し、まとめてみました。

 

1.みんな、意外と元の自分の星座に思い入れがあった

12星座の場合それほど占いに興味の無い人でも、自分が何座かということはほぼ間違いなく常識的に知っていますよね。
これはもう誕生日や血液型と同じくらいのレベルで、誰もが確実に把握をしているものと思われます。そして皆自分の星座のモチーフとなっている動物や、シンボルなどに対しては何となく愛着のようなものを持っているはずです。

私も幼い頃から蟹を見るとどことなく他人ごとでない気がしてきたと言いますか、ちょっと特別な目で見てきたような気がします。それを突然、今日から獅子座の項目をチェックしてくださいね!なんて言われたとしたって、それはちょっと寂しいなぁ…という気がしてしまいます。
もちろん、自分が最初から獅子座であったなら、そりゃ、どちらかと言えば蟹より獅子の方が強そうでもありますし、きっとライオンを特別視しながら人生を歩んで来たことだろうと思います。
しかし、何年何年も蟹座として生きてきた私が、そんなに簡単に愛着の矛先を別のモチーフに向けることは、そうそう簡単なことではないのです。

 

2.それまで12星座の占いをチェックしていた自分が否定されてしまう

著名な占星術師達がへびつかい座の導入に猛反発をしたのは、星座が13個であることを認めてしまうと、これまで12星座で行ってきた星占いの鑑定結果そのものを、自動的に否定することに繋がってしまうからでもあります。

それと同じように今まで星占いを楽しみ、アドバイスを信じてきた民衆だって、13星座が浸透してしまえば、12星座を信じていた自分の行為そのものをやんわりと否定される形になってしまいます。
「じゃあ、今までのは何だったの?」という思いが自分の中でハッキリしてしまう前に、へびつかい座騒動そのものが、無かったことになればいいのに…。
皆の中に少しずつ芽生えていったそんな思いが、へびつかい座の存在を揉み消すことに繋がったのではないかと思われます。

 

3.13だと画面や誌面のレイアウトが組みづらい】

占いの受け手側の心理ではなく、コンテンツを提供する側の都合による問題ですね。12という数字は、2でも3でも4でも6でも割り切れるので、見た目の美しいキチッとしたレイアウトを割と容易に組むことが可能です。
それに対して13は素数ですので、各星座の鑑定結果を並べた場合に、最後の星座が一つだけ飛び出てしまったり…と不格好になってしまうケースが多く、読みやすいレイアウトを工夫するのに、いちいち時間を割かなければいけなくなってしまいます。
これを避けたかった多くの雑誌出版社やテレビ局など、メジャーなメディア各社が13星座を意図的に避け、あえて古いタイプの12星座で押し通そうとしたため、へびつかい座は自然と、淘汰されていったのではないでしょうか。

 

4.誌面や画面に、新しい星座の区分票を、いちいち提示するが面倒

自分が新しく何座になったのかを全ての民衆が把握するのには、おそらく相当な年月を要します。
新たにへびつかい座にカテゴライズされた人であれば、自分の新星座に対して高い興味と意識を持っていてくれそうなものですが、地味にズレてしまっただけの多くの人は、自分が現在何座に当たるのか、いつまで経ってもなかなか正確に記憶ができないでしょう。
そのためコンテンツを提供する側は13星座が確実に浸透するまで、毎回新しい区分票をどこかに提示する必要が出て来てしまいます。
その面倒さからも、13星座は廃れていったものと思われます。
自販機などの対応が間に合わず、結局2千円冊が消えてしまった経緯と、少し似ている気がしますね。

 

5.へびつかい座を絵にしようとすると、少々厄介

意外とこんな理由も大きく作用しているのではないでしょうか?
「へび」ならまだしも「へびつかい」を表現しようとすると、蛇と、その蛇を巧みに操る人間の両方をを描かなくてはなりません。
アイコンやマークにする時も、その他の星座よりも、デフォルメすることが困難そうですよね。
それに、どう頑張っても可愛くまとめることができなそうです。
そもそも、蛇が嫌いな人間はとても多いのです。日本には「巳年」なんて干支もあるので、本気で頑張れば、へびつかい座だって何とかなったのかも知れませんが、元からあるのならともかく、さすがに新しく加わろうとするには、少々無理のあるモチーフだったのではないでしょうか…

 

 

一部コンテンツではへびつかい座は今でも存在しています

以上、へびつかい座、および13星座制が定着しなかった真の理由について、徹底的に考察してみました!

表舞台から、すっかり姿を消してしまったとは言え、13星座を導入している本や占いサイトは今でも根強く存在しており、一定の支持を得ています。それに、へびつかい座って、今となってはかなりレアで貴重な響きですよね。初対面の人に「何座ですか?」と尋ねた時、「へびつかい座です」なんて答えがスッと返ってきたら、ちょっと憧れてしまいそうです!

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この記事は当ブログのライター「sunawa」が書きました。

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