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「本物」の占い師はタロットカードを見ていない?占い師が見ているものとは?

誰にもわかるはずのない未来のことを、特殊なアイテムを使って予知し、相談者に良きアドバイスを送ることで、スマートにお金を稼いでしまう「占い師」って、神秘的で、カッコ良くて、本当に憧れちゃいます。

 

タロット占い

 

私は、スピリチュアルな世界にとてもとても興味があるので、「私も占い師になってみたいなぁ…」なんて、過去に数回くらい思ったことがあります。
ただ、そういった神秘的な職業に従事される人って、やはり幼少の頃から普通の人には見えないものが見えたり、いわゆる「霊感」というか特殊な能力を持っているケースが多いんですかね。

 

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フツーの人が占い師になるには?

私は、幽霊もUFOも一度も見たことが無い、いわゆる普通の人間なので、先天的な占い師の才能には特に恵まれていないと思っています。
でも、もしそれでもどうしても私が占い師になりたいのなら、とにかく知識と努力と経験で、なんとかカバーをしていかなければならなそうです。

おそらく世の中には、努力家タイプの占い師さんも大勢居て、そういった方は例えば何十万円も払って占い師の養成講座に通い資格を取得したりですとか、独学であっても本を何百冊も読んだりあるいは師匠の下について、何年も何年も修行を重ねたりするんでしょうね。

もちろん豊富な知識や経験から導き出される鑑定結果にだって、一定以上の信憑性はあるのだと思います。
しかし街の占い処を渡り歩いてみたり、占いフリークな友人の話を聞いていたりすると「あぁ、この人って、本物だよなぁ…」という人物の存在を思い知る機会が時々訪れます。

 

 

「本物」と感じる占い師とは?

私がとても頼りにしているある街の占い師さんは、タロット占いのお店を開かれている女性なのですが、飛び込みでお店を訪れた際こちらが悩みの糸口をポロッと伝えただけで、あとはもう次から次へと、私の心の中のまとまらないモヤモヤを、ハッキリ口にし始めてくれたのです。

「つまり、こういうことなんだよね?」「だから、こう思っちゃってるんでしょ?」と、軽快な口調で身振り手振りを交えて、私の気持ちを完璧に代弁してくれるので、私はもう「そうなんですよ!」「そうそう!そうなんです」と、最後までひたすら肯定の相槌を打っているだけで充分という感じでした。

その占い師さんは、最後に開運のためのアドバイスもしっかりしてくださったんですが、私としては、モヤモヤして自分でもよく正体が掴めなかった悩みごとを第三者に理解してもらい、それをわかりやすい言葉で原稿に書き起こすかのように、ハッキリ目の前に提示してもらえただけで、本当にパーッと頭の中がスッキリしたんです。

 

 

当たっていてもいなくても信頼できる占い師

「当たる」「当たらない」の世界ではなく、単純にこの人と話をし、楽しい時間を過ごすことそのものに、お金を払うだけの充分な価値があるなぁ…と感じたので、友人に気軽に相談しづらいような問題を抱えた時はその占い師さんを頼ることにしました。

 

 

その頃気づいたこの占い師さんの「目線」

実はその占い師さん、タロット占いのお店を開いていますし、実際に鑑定中も目の前にパラパラパラ…と、自分でカードを次々にめくっては奇麗に並べたりなんかしているのですが、私が観察している限りどうもカードをほとんど見ていないようなのです。

ここからは私の推測になってしまいますが、本当に能力のある方はタロットありきで、そこに描かれた絵を見てどうのこうの…という鑑定を行っているのでは無いような気がします。
机の上にカードも水晶も何も出さず丸腰で運勢を鑑定してみせましょうと言い切ったんじゃちょっと恰好がつかないですしお客さんも集めづらいので人の興味を惹きそうな「タロット」という言葉の響きや魅力的なカードのデザインなどをたまたま利用しているだけなのではないでしょうか。

タロットをパラパラとめくって見せているのは自分を占い師らしく見せる一種の「ポーズ」のようなもので、本当は私が席に着いた段階で何もかもを感じ取っていていわゆる「お見通し」状態になっているのではないかなぁ…なんて思うのです。

 

 

タロットカードに踊らされていない占い師だから信頼できる

私はタロットカードに描かれている不思議なイラストそのものにもとても興味があるので、「そうおっしゃるのは、このカードが出ているからですか?」とか「今出て来た、そのちょっと怖そうなカードは、何を暗示してるんですか?」とか、何とかタロットカードそのものを話題に絡めてもらおうと頑張ってみたりもしました。
そうすればもちろん少しは意味を教えてもらえるのですが、カードがこう出たからアナタはこうなるという理屈で彼女の鑑定が成り立っているのではないということはとても明白でした。

主導権はカードではなくあくまでも占い師である彼女自身の感受性にあり、タロットのカード達は彼女の感じたことが真実であるということを裏付けるための確認作業のような意味合いで使われているなぁという印象なのです。

 

 

占い師になるには適性年齢がある?

その占い師さんに強い憧れを抱いた私は、鑑定が終わった後で「私も占い師になってみたいな…なんてちょっと思ったりしてるんですけど、私でもなることってできますかね」とコッソリ尋ねてみたんですが、「うーん…、あなたが占い師になるには、まだちょっと年齢が足りないかな?」と言われてしまいました。

私だって決してそんなに若いわけではないのですが、占い界ではまだまだヒヨッ子な年齢のようです。
彼女曰く、高い能力を兼ね備えていれば占い師として充分活躍することはできるけれど、相手を無条件で説得するためには、人生経験=つまり年齢がものを言う場合があるのだそうです。

特に女性のお客さんは相手が自分より若い女の占い師というだけで、心のどこかに嫉妬や反感のような感情を持ってしまうため、商売をする上ではだいぶ不利になってしまうとも言っておられました。その占い師さん自身も、起業をした当時は、そういった面でかなり苦労をされたようですよ。

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この記事は当ブログのライター「sunawa」が書きました。

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