> >

感情のエネルギー…タロット小アルカナ:カップのA・ワンドのAの意味

タロットカード

カップのエースの解釈

カップというのは末広がり広がっていこうとする感情や気持ちをある特定の範囲の中に留める役割を果たす器です。

感情というのは、それ単体だけで見れば自発的に感情が何かと繋がるという事はありません。

それが例え人でもテレビでも音楽でも、何かしらのきっかけから感情同士が結びつき、刺激されることによって沸き起こってくるものです。

スポンサードリンク


 
その引き金となる場を定めるのがカップによって描かれる器です。

感情のエネルギーが小さく、煩雑な時は影響されやすい反面、長引くことは無く範囲もより多くの複数のうちの一つといった感じです。

エースはその中でも大きなエネルギーを閉じ込めた大きな器です。
カップの中に収まっている感情のエネルギーは一人に集中する事もあれば自分自身で築いたある特定の範囲の中で活発に動きます。

本来は繋がり合おうとする感情のエネルギーですが、より色濃く、より純度が高いエネルギーです。主に恋愛においては、感情を注ぎ込む対象がハッキリと定まるという意味合いを持ち、恋愛に関して言えば気持ちが集中する、またはしている状況を指し示します。

 

カップのエースの正位置

一見すると、読むのが難しいエースのカードですが、対象が一人に絞られた。と単純に捉えることによって、他のカードとの関係性も読みやすくなっていきます。

エースのカップが正位置として出てくる時、気持ちはある一点に定まります。
また真に満足できるものに巡りあうという意味合いも持ちます。これは自分の感情のエネルギーが集中する器が定まるという意味合いからです。

 

カップのエースの逆位置

逆位置としてカップのエースを引いた場合、器の決壊とともに感情のエネルギーは一気に放出されます。

この意味合いに関しては、今まで閉じこもっていたかどうかによって良い意味になるか悪い意味になるかが変わります。
器の決壊とは別の言い方をすれば感情エネルギーが開放される事を意味するので、今まで自身の感情や気持ちを抑えこんでいた人には、いい兆しなのです。

逆に集中する、エネルギーが収まる場を探していた人に対しては場が定まらないという意味合いになりますので、あまり良い意味にはなりません。

エネルギーが開放されるのか、それともエネルギーが放出されるのか。

言葉ひとつ違うだけで、意味合いが異なるため、コップをイメージして、水が満たされるのが正位置、コップがひっくり返されて水が出て行くのが逆位置として捉え、その光景を頭に思い浮かべた時、どんな気持ちになったか?を元に意味合いを作り出していくと読みやすくなります。

 

ワンドのエースの解釈

何かを対象として燃焼していくことによって成長していくワンドのエネルギーが最もシンプルな形になったのがエースです。

火は地面から天へと向って伸びていきます。

キャンプファイヤーや焚き火は、未だシンプルになっていない複数の燃焼素材が集まって一つのエネルギーになっていきますが、ワンドのエースは松明のように一つの燃焼素材を元にして、天へと向かっていきます。

剣とは違いまっすぐに伸びていくというよりは、ユラユラと揺れ動きながら伸びていくワンドのエネルギーは、2つとして同じ動きを見せるものはありません。

それぞれの燃え方が違うように、個性として、エネルギーが上昇し、成長していきます。

ワンドは主にアイディアや創意工夫、目的や夢等を意味することが多いのですが、仮に同じアイディアであったとしても、切り口や方向性が違えば、全く違うものとして存在する事が出来ます。

ちょうど同じ野球選手になりたいという夢があったとしても、ピッチャーを志望する子どもとバッターを志望する子どものように、同じ夢にも個性が出てきます。

 

ワンドのエースの正位置

ワンドのエースが正位置として出てくる時、まずシンプルに目的が定まり、使命が見つかる可能性を指し示しています。

精神的な意味でも向かうべき先がはっきりしていますが、言語化することは出来ません。
あくまでも感覚的なレベルではありますが、それはとても強い衝動として長くその人を動かしてく動力源になるでしょう。

知識や経験はこれからのため、無知であるかもしれませんが、純粋で強いエネルギーでそれをやるべきだと決断することが出来ます。

ワンドのエースを引いた時は、どんな問題であれ、それをやるべきだと感覚的に受け取ったら、即行動に移してみるべきです。

 

ワンドのエースの逆位置

ワンドのエースの逆位置は不完全燃焼の意味合いを持ちます。
正位置には、言葉には出来なくてもやるべきだ。とストンと落ちるような感覚が起きるはずなのですが、逆位置にはそのストンと落ちる感覚がやってきません。

丁度燃えにくいものを逆さまにして火をつけるように、確信的な感覚が無いままで行動を起こそうとしている時にワンドのエースは逆位置で表れます。意味しているのは失敗するよ。という警告です。

また意欲としてはあるが、そこには実際に動ける要素が足りない、頓挫するなど、イマイチ燃えにくいと言ったような事象を表しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

タグ:

Comments are closed.