光と闇との二面性…タロット小アルカナ:カップの2・ワンドの2の意味
カップの2の解釈
カップが表しているのは、気持ちや感情です。
2番の数字は光と闇のような両極端な2つの側面を意味する数字になります。
カップで表される感情や気持ちは対立するというよりもお互いに繋がる事を求めます。
要素は違えど、お互いを打ち解けさせようとするのです。
3に比べると、2の数字はより個人の持つエネルギーが強く、他者へあたえる影響力も強くなります。
カップの場面においては、何をどう決めたかというのはあまり大きな問題にはなりません。
それぞれの判断や価値観は違えど、その中でお互いの気持ちや感情がいかに通じあったかの方が大事なのです。
カップにおいては、結果よりもそのプロセスの中において、どれだけ融合出来たか?の方に意識が向いていきますので、後にも先にも気持ちの良い方向へと向かおうとする特徴があります。
カップの2の正位置
カップの2番が正位置で出てくる時、心における交流を重ねて、お互いの気持を通じ合わせる事が大事な場面になってきます。
恋愛においては、それぞれの判断や価値観よりもいかにお互いの気持ちが同じような気持ちで通じあっているか?が大事になり、正位置の場合は気持ちが通じあっている事を指し示しています。
またお互いが独立しているというよりは相手の動きに合わせて自分の動きを決めていくという傾向が強くなるため、相手の出方に合わせて態度や行動を変えていくという意味合いにもなります。
感情としては、違う要素であったとしてもお互いに混ざり合おうとするため、新鮮な感情の昂ぶりを感じる可能性なども表します。
カップの2の逆位置
逆位置で出てくる時、感情的に純粋に決められないといった優柔不断さが強調されやすくなります。
これは気持ちを合わせていくはずだったのに、イマイチ自分自身の中での気持ちに一定の安心感を感じることが出来ないために起きているものです。
また、2の数字には、他者に依存するまたは依存されるといった特徴を持っています。
その特徴が強調されると、本来相手が負わなければならない責任を自分が負ってしまう、または相手に負わせている可能性があります。
それは結果として相手に要求しすぎる態度や、気分の変動の激しさとして出てくる可能性もあります。
お互いに繋がろうと歩みよるはずのカップのカードですが、逆位置の場合は、溝がどんどん広がり、関係が途切れるという意味合いになる場合もあります。
ワンドの2の解釈
成長するワンドの2番は、絶え間なく拡大していくという特徴を持つようになります。
精神的な膨張であっあり、野心の拡大、気分的には盛り上がり、等身大の自分からより大きな外へと向かって飛び出そうとしていきます。
ワンド単体だけでみれば、実質的な形にする前のアイディアや純粋なイメージの段階でありその方向が決まっているという段階です。
小アルカナにおける2の数字は両極端な側面がハッキリと出るほど大きなエネルギーなので、プラスに働けばより大きなプラスヘと拡大していきますが、一旦マイナスに傾くと底抜けにマイナスの方へと拡大していきます。
人格的には気分の変動が激しく、上がり下がりがわかりやすい反面、メンタル的なコントロールが難しく、少し極端に気分が動く特徴を持っているとも言えます。
ワンドの2の正位置
ワンドの2番の正位置は常にプラスの方向へと向かい、未来へと向かって拡大していきます。
それは大きな夢を見せ、勢いがあり、人を興奮状態にさせる程の魅力をもつエネルギーです。
勢いが付き、実質的なカードとの組み合わせが存在すれば、実行する力はもともと持ち合わせているため実現力を高める可能性を意味するでしょう。
直感的であり、常に攻めの姿勢に徹する姿は人によっては攻撃的と感じるかもしれません。
ワンドの2の逆位置
ワンドの2番が逆位置として出てくる場合は、限りなくマイナスの方向へと拡大していきます。
過去にこだわり、未来へ進むというよりは、既に戻ることの出来ない過去を超えるべく無謀な行動を取りやすくなるかもしれません。
また物事に対して批判的なスタンスで捉えるため、言動も批判的な言動が多くなります。
これは特に攻撃してやりたくて批判しているわけではなく、過去しか見ておらず、もう超えることも取り戻すことも出来ないものに向かっていこうとしているがゆえに起きているものです。
なので、批判的ではあるものの、今を冷静に見て批判しているわけではないという事を前提に批判的な態度という意味合いを採用する必要があります。
その結果敵を無意識に作り出す傾向性を高めます。