特別な感性や才能、素質を表す「惑星環」の秘密。ギリシャ神話にまつわる手相
手相の中には、月丘や火星丘、水星丘といった名前を持つ掌丘と同じように、惑星の名前が付けられた「惑星環」というものがあります。
惑星環とは、手のひらの様々な場所に円弧を描いて刻まれた線で、刻まれた場所によって、太陰(月)環、火星環、水星環、木星環、金星環、土星環、太陽環と、7つ惑星の名前が付けられています。
惑星環は掌丘と同じように、それぞれの星のエネルギーに影響された異なる特性を持っていますが、全体的にはその人の特別な感性や才能、素質などを表していることが多いようです。
それでは、今回は2つの代表的な惑星環について簡単に見てみることにしましょう。
アートとエロスに特別な感性や才能を表す!?金星環
金星環は、中指と薬指の付け根の下に二本の指をまたいで緩やかなカーブを描いて刻まれる線です。この線は惑星環のなかでは比較的ポピュラーなもので、特に日本人には何故か出現率が高いと言われている線です。
金星環は金星帯と呼ばれることもあるのですが、別名はエロス線。ただし単にセックスに関わるエロというわけではなく、ギリシャ神話の愛の神である「エロス」にちなんだ名前ということなのです。
つまり、愛はもとより芸術などに対する豊かな感受性、美的センスを持った人に現れる線。
もちろん異性を惹きつける独特な魅力も持っています。ですから、「モテ線」であるとも言えます。
この金星環を持っている人は、芸術的な方面でその感性や才能を発揮する可能性が高いのですが、一方でその情熱が異性に強く向かってしまうと、ルーズな恋愛関係を重ねたり、こじれてしまったりすることもありますから注意が必要です。
一発逆転の成功者に刻まれる!?謎の多い火星環
親指の付け根と生命線の起点の間の第1火星丘から、中指の下の土星丘からに向かって、緩やかなカーブを描いて刻まれる線が火星環です。
この線は運命線の変形であるとか、運命線の隣付近に中指の下から垂れ下がって刻まれる災難線の変形である、また性愛線であるなど様ざまに解釈される線で、謎の多い線であると言われています。
ですが、決まって成功者の手に刻まれる線であり、災いや混乱した状況のなかから好機を得て幸運や成功を導き出す線であるとされています。ただし、必ずしも災いや不遇の環境から逆転した人にだけ出るというわけではなく、通常の成功者にも刻まれる線だということですから、努力とチャンスをうまく活かして成功につなげる人が持つ線であると言えるかも知れません。
もし、いまは不遇の状態にあったとしても、この火星環が出現していたら、やがて幸運や成功が目の前に現れるかも知れませんので、努力を続けることが大切でしょう。