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力・隠者・運命の輪・正義・吊るされた男・死神・節制・悪魔~タロットカードの意味2

タロットカード
 
前回に続き、大アルカナ22枚のカードの意味を簡単に紹介していきます。

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なお、カードの詳しい意味については、カードに付属している解説書やタロット占いの専門書で解説していますし、インターネットの色々なサイトでも紹介されています。ただ、それぞれの解説では表現に多少の違いもあるようですので、ここでは代表的な解釈に加え、私の独断でそうかなと感じるものも多少交えて、ごくごく簡単に紹介させていただければと考えています。

 

8. 力

力のカードは、戦車のカードに対応するものです。ここでいう”力”とは、腕力や暴力の力ではなく、その人の力量やコントロールされた力、精神的な気力や勇気などのことです。カードの絵には力の象徴であるライオンを優しくなでる人が描かれており、カードによっては「調教師」というタイトルになっているものもあります。

 

9. 隠者

隠者は、俗世間から離れた山野で修行を行い、自分の内面を見つめ独自の知性を確立しています。隠者のカードは、他人からの意見や知識ばかりに従うのでなく、自らを反省し自分自身の知性や考えを磨き、自分の道を究めることにより成功に導かれることを表しています。

 

10. 運命の輪

運命の輪は、人間が物質的な幸せを求めて善と悪、吉と凶など人生の浮き沈みを繰り返しながら、くるくると回転し続けていることを象徴しています。この運命の輪に乗った剣を持つスフィンクスは、本当の幸せのためにこれまでの浮き沈みを断ち切り、変化やチャンスをもたらすことを表しています。

 

11. 正義

正義のカードに描かれている女性は、ギリシャ神話の正義の女神テーミスがモティーフになっています。右手には剣、左手には天秤を持ち、失われたバランスを回復させて公平・公正に心がけることを表しています。人間の不幸の原因は、物事がアンバランスになって正しい判断が下せなくなっていることにあり、このカードは正しい考えや行動が幸せを運んでくることを示しています。「均衡」というタイトルになっているカードもあります。

 

12. 吊るされた男

私は初めてこのカードを見た時に、とても不思議なカードだと感じた記憶があります。木に逆さに吊るされているが、顔は苦悩ではなくむしろ穏やかで後光すらあります。このカードは、苦しい試練、忍耐や努力、奉仕などが、未来への成長や喜びにつながっていることを象徴しています。そこには思い込みを捨て、考え方や価値観の転換が必要かも知れません。

 

13. 死神

13番目のカードは死神のカードです。死神は人間を切り裂き死滅させますが、それはこれまでの自分を偽りのものとして断ち切り、新たに始まることを促しています。ですからこのカードは、すべての滅びを表しているのではなく、いまは苦しみや喪失の状態にあってもやがてそこから開放され、新たな再出発を象徴しているカードでもあります。

 

14. 節制

節制のカードに描かれた、羽を持った天使はキリスト教の大天使ミカエルだそうです。手に持った聖杯から、もう一方の手の聖杯へと聖水を注いでいます。それは、例えば理性と感情、精神と肉体、高慢さと謙虚さとなど相反する二つのもののバランスや調和の必要性を表しています。自分自身の極端な偏りに気づき、中庸や節制、人との協調が大切であることを示しています。

 

15. 悪魔

15番目のカードは悪魔のカードです。絵柄には悪魔と鎖につながれた男女が描かれています。悪魔の姿は物質の4つの要素を表していて、黒い足は「地」を、下半身の鱗は「水」を、コウモリの翼は「風」を、手に持つタイマツは「火」の象徴だそうです。つまり、悪魔は物質的な誘惑や欲望であり、現実に流される惰性や利己的傲慢さであり、このカードはその偽りの状態から転換すべきことを示しています。

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