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人の認識できない「四次元の世界」は存在するのか

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SF映画や、近未来を舞台にしたドラマや小説などで、昭和の時代から現代にかけて、題材として取り上げられ続けている「四次元」または「四次元空間」という概念は、論理的には「存在する」ということで、世界中で広く認識されているものの、物理的にはその存在が証明されないままとなっています。

「四次元」が物理的に存在することを示すことができない最大の理由は、「人間は、三次元を超えた次元を、認識することができないからである」とされています。「人間が認識できない事象」という仮説が正しければ、「(今のところ)人間には触れることも感じることもできない」という四次元の世界は、本当に存在しているのでしょうか。

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脳の機能として三次元までしか認識できない?

先ほど申し上げた「人間が三次元までしか認識できない」ことの直接的な根拠は、「人間の脳が、三次元を超える事象に対応していない」ことであるといわれています。これではちょっと観念的概念的で、理解しづらいのですが、わかりやすく例えれば、「目に見える物理的な存在・事象に対して、縦・横・奥行き意外の概念を、瞬時に感じることができない」、ということです。

ただし、「ある物体が古くなっている」とか「ある物体が経年劣化をしている」ということは、直感的というよりも、「思考の結果」として認識することはできるため、四次元を考えるうえでの「第四の要素」として有力な説となっている「時間軸」を、認識することは可能なのではないか、と思われます。

しかし、人間の根源的な機能としての「五感」で四次元を感じることは、脳の機能的な制約で、不可能であるようです。

 

認識できないものを「存在している」という根拠

科学の世界では、未知の事象について、「まだ不明であるが、もし仮に〇〇な状態であったとするならば」といった「仮説」を掲げることがよくあります。その結果、仮説の対象事象は、「それでもありえない」ものなのか、「考察の結果、論理的にはありうる」ものなのかに分かれます。

非常に原始的な物体認識方法としては、先にお話したような「人間の脳が五感で認識できる範囲」に限られるのですが、仮説の世界であれば、たとえば四次元の場合には、縦・横・奥行きといった三次元の世界に、時間軸という未知の要素を加えることで「四次元が論理的にありうる」と説明することも、可能になってきます。

計算上成り立つのであれば、少なくとも「存在する可能性はある」として、その後のアプローチを組み立てることができます。これが、数学や物理学の世界で、「四次元が理論的にはありうる」、といわれている所以なのです。

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カテゴリ: その他

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