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2030年代に実現する?火星有人探査の現在(前編)

火星

1969年7月、宇宙開発史上初、なおかつ人類初の「宇宙への第一歩」は、アメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられた、ニール・アームストロング船長率いるアポロ11号による「月面への着陸」でした。
それから数十年を経て、人類は未だ月以外の星へ降り立つことを実現できていません。しかし、人類の夢はついえたわけではなく、まだまだ挑戦が続いています。月の次のターゲットとしては火星が計画され、2030年の火星への有人探査が次なる目標として掲げられています。

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ケネディ大統領の演説が実現した

アポロ計画は、アメリカ航空宇宙局(略称NASA)によって1961年に発足し、60年代の終わりである1969年に、その目的であった「月への第一歩」を実現しています。これは、当時のアメリカ大統領であったジョン・F・ケネディ(1963年11月に暗殺によって亡くなっています)の野望でもありました。

 
1961年5月におこなわれた演説でケネディ大統領は、「1960年代の終わりまでに、人類は月面にまで足を延ばし、宇宙への第一歩を記した後に、地球まで安全に帰還させる」、という主旨の発言をおこなっています。アメリカは、演説から10年足らずで、アポロ計画による月面到達を実現したのです。当時この出来事は、人類にとって驚くべきものでした(当時のアメリカ大統領はリチャード・ニクソンでした)。

 

 

先人の記した偉大な一歩を継承する計画

人類史上初めて月面に降り立ったアームストロング船長は、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」、という名言を残しています。

 
宇宙開発は、単に「宇宙への第一歩」という側面だけではなく、月に到達するためのロケットや、生命維持に必要な宇宙服や酸素供給システムなど、大変にハードルの高い技術レベルを必要としています。
事実、アポロ11号とアームストロング船長が無事月に降り立つまでには、アポロ1号当時のロケット発射台での火災事故をはじめとした、数々の試行錯誤がありました。アポロ11号の後にも、アポロ13号が、月に向かう途中で酸素タンクの爆発という事故に見舞われています。

 
地球から最速でも3~4日かかるという月でも、このような状態であることは現在でも大きく変わっていません。いわんや月よりもはるかに遠い火星への到達は、非常に困難であることがわかります。あと十数年で、人類が火星に降り立つことができるかどうかは、まさに「神のみぞ知る」というところでしょう。

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カテゴリ: その他

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