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占いと心理学の関係

「バーナム効果」という心理学用語を聞いたことはありますか?

 

占いと心理学

 

「バーナム効果」はアメリカの心理学者ポール・ミールにより名付けられました。興行師であるバーナムの「誰にでも当てはまる要点というものがある」という言葉が元になっています。同じアメリカの心理学者バートラム・フォアの名をとって「フォアラー効果」とも言います。

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誰にでもあてはまる?フォアラー効果とは?

どのような効果なのかというと、例えば占い師が「小さい頃に心に傷を負いましたね」「家族の中に今とても悩んでいる人がいるでしょう」「あなたは明るく振る舞っていますが心の奥に悩みがありますね」などと口にすると、なんと80%以上の人が「当たっている」と感じるというものです。
つまり、多くの人に当てはまる要素を口にすることで、相手は「それはまさに自分のことだ」と感じてしまうということなのです。

 

目の前に占う相手がいる占い師の場合、相手の性別や年齢から、さらに細かく「多くの人が当てはまること」を考えられますから、さらに高い確率でバーナム効果を起こすことができます。

 

例えば「20代の多くの女性に当てはまること」だとしたら「男性のことで悩みがありますね?」「仕事の悩みですか?」などがあるでしょう。50代の男性なら「ご家族のことで悩んでいますね?」や「これから先の未来への不安ですね?」などと言えば広い意味ではかなりの確率で当たるのではないでしょうか。

 

 

バーナム効果と一緒に使われるコールドリーディング

「コールドリーディング」というのは、事前に相手のことをまるで調べずに、その場で相手の悩みなどを読み取ったように思わせる話術です。先ほどの「バーナム効果」で占う相手が「そうなんです!」と言えばさらに次の「当てはまりそうなこと」を言うか、簡単な質問をして相手のことをさらに探っていきます。

 

「男性のことで悩みがありますね?」という問いかけに、「そうなんです!彼との関係に悩んでいて…」など当てはまる人もいれば、ごくまれに「そんなことはないですね…」という人もいます。そんな時は軽く流して次の質問などしていきます。そして後に「父親との確執があって…」という悩みが出てきたら「ああ、さっき見えた男性の影はお父様だったのですね」と自分は「男性」と言ったことを強調します。

 

これを繰り返すことで「すごく当たる占い師さんだ」という評判になるというわけです。

占う人と占ってもらう人。どちらもが人間で心を持っていますから心理学とは切っても切れない関係にあるようです。

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この記事は当ブログのライター「ナッツ号」が書きました。

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