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化学?オカルト?現代にも通じるサイコメトリーのメカニズム

サイコメトリー

 

サイコメトリーの名付け親である19世紀アメリカの医師、ジョセフ・ローデス・ブキャナンは、自らが命名・提唱した「サイコメトリー」と「神経オーラ」がなんらかの関係性を持つと考え、これらを研究することで、人間が持つ超能力の可能性を、医学的科学的に立証しようとしていたようです。
結果未だ全貌の解明には至っていないものの、現在にも通じる「サイコメトリーのメカニズムに関するいくつかのヒント」を発見した、とのことです。

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「あるものに触れると別の器官が感じる」という現象

ブキャナン氏がサイコメトリーや神経オーラの研究をおこなうきっかけとなった出来事として、知人であるキリスト教の司教に、「まったくの暗闇で視覚的には認識できない中で、金属の一種である真鍮(しんちゅう)に触れたとき、それが真鍮であると認識していないにもかかわらず、口の中にいやな味が広がる」という話を聞いたことがあげられています。
この話を聞いたブキャナン氏は、「中身や効用がわからない薬に触れてもらい、その効果を見る」といった実験を学生を対象におこない、「服用していないにもかかわらず、服用時の反応を見せる」ケースや、「吐き薬と知らせていないのに、被験者が吐き気をもよおす」といった事象を確認しています。その結果、ブキャナン氏は「サイコメトリーにまつわるなんらかの作用」を確信します。

 

 

無意識かつ自動的な反応

後年「パブロフの犬(20世紀初頭、当時のソビエト連邦の生理学者であるイワン・ペトローヴィチ・パブロフの研究によって命名された現象。犬にメトロノームやベルの音を聞かせた後に餌を与えることを繰り返す=条件付けをおこなうと、音を聞かせただけで唾液を出すようになる)」でも科学的に立証されたように、生物の器官は「ある条件付け」によって、本来器官が持っている生理的反応以上の条件反射を、プロセスとして確立することができることがわかっています。

 
同じように、先に述べた真鍮の例やサイコメトリーに関しても、何らかの条件付けがおこなわれたうえで、無意識かつ自動的な反応、つまり犬の場合は唾液、真鍮の例の場合は口の中にいやな味が広がること、サイコメトリーの場合は触れることによって触感以上の何か=背景を読み取ることが、科学的に説明できるのではないか、とブキャナン氏は考えたのです。しかし、これらの研究についてのこんにちの一般的な認識を考えると、科学的な側面ではなく、専らオカルト的な側面で語られることが多いのが実情です。

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カテゴリ: その他

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