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ホープダイヤモンドと呪いの伝説はこうして始まった

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アメリカを代表する博物館(厳密には、科学に関する産業や技術、それに芸術や自然史といった事象を扱う博物館群、教育研究機関の複合体としての呼び名)であるスミソニアン博物館に所蔵されるホープダイヤモンドは、その希少性・高付加価値性ゆえに、数々の逸話を残す、現代を代表する宝石のひとつとして有名です。

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スミソニアン博物館とは

ホープダイヤモンドを所蔵するスミソニアン博物館は、19世紀にイギリスの科学者である、ジェームススミソンによって作られたものであるとされ、その多くはワシントンDCの中心部に位置するナショナル・モール(国会議事堂前に展開している、広大な道路)に作られています。所在地はワシントンDCのほか、ニューヨーク、バージニア州、アリゾナ州、メリーランド州など多岐にわたり、収集された物品や事象としては、およそ1億4200万点にものぼる、といわれています。ホープダイヤモンドはそのなかのひとつであり、その希少性や、数百億円以上ともいわれる想定価格などから、もっとも重要な物品のひとつに数えられています。

 

インドで発掘された?ホープダイヤモンド

ホープダイヤモンドの現在の姿は、周辺に16個、チェーン部分に45個のダイヤモンドを施した白金製のペンダントの形状をしており(ホープダイヤモンドはその中央にあしらわれています)、その美しさゆえに多くの人々の注目を集め続けています。

ホープダイヤモンドの原石は、9世紀頃、インドのデカン高原にある川で、地元の農夫が採掘した、とされていますが、記録が残っておらず、詳細はわかっていません(一説によると、「ペルシア軍が農夫を殺してダイヤモンドを奪い取った」、ともいわれています)。

 

ホープダイヤモンドの伝説の始まり

ホープダイヤモンドの伝説は、1660年(1661年であった、との説も存在しています)、フランスの商人であるジャン・バティスト・タヴェルニエ(資料によってジョン・バティスト・タヴァーニアという表記がなされている場合もあります)が、ホープダイヤモンドを購入したことが発端であった、とされています。ジャン・バティスト・タヴェルニエが入手した時点で、すでに鉱石はダイヤモンドとしての加工が施されており、112と3/16カラットの輝きを持っていた、とされています。

入手については諸説あり、購入したのではなく、インドの寺院にあった、ラーマーシーターという名の女神像の目の部分にはめ込まれていたホープダイヤモンドを盗んだ、ともいわれています。いずれにせよ、ホープダイヤモンドの伝説は、この時期に始まった、というのが定説です。

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カテゴリ: その他

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