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いつ、誰が、何のために?エジプトのピラミッドが作られたわけ

ギザのピラミッド
 
エジプトのギザにある三大ピラミッドは、「およそ4500年前に作られたものである」、という説が一般的で、日本の歴史の教科書や関連書物などにも記載されています。しかし実際には建造時期や目的、建造方法など、事実としてはっきりと解明されていないことは多く、現在の定説の多くは「もっとも浸透している推論」である、ともいえます。ピラミッドやスフィンクスは、誰が何の目的で、どのように作ったのでしょうか。

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ピラミッドが作られた場所と目的

現在の定説では、「ピラミッドは古代エジプトの王(ファラオ)の墓陵で、ギザの三大ピラミッドにはメンカウラー、カフラー、クフの3人の王が葬られている」とされていて、世界遺産にも登録されている、とのことです。140メートルほどもある巨大な建造物で、付近にはピラミッドを守護するようにスフィンクスの建造物も存在しています。日本にある古墳のような位置付け、と考えられます。場所はエジプトのカイロ市中心街から西南西へおよそ13キロメートルの地点に存在し、ピラミッドやスフィンクスは大方の人のイメージのとおり「砂漠の中」に存在していますが、市街地が近いこともあり、すぐ近くには都市化が進んだカイロ市の現代的な店舗や住宅が広がっています。

 

作らせたのは王の関係者か?

ピラミッドが「王(ファラオ)の墓陵」だとすると、作らせたのは葬られている3人の王の関係者である、といえそうですが、いったいどうやって作られたのかは、未だに判明していません。「平均約2.5トンもあるレンガ状の巨石を、約230万個積み上げたうえ、石灰岩でできた化粧石で全体を覆って作られている」といわれるこの巨大な石の建造物は、一部風化しているものの、建立当時の4500年前から一度も崩れたことがない、とされています。「現代の建築技術を持ってしても、ギザの大ピラミッド同じ建造物を作るのは難しい」といわれています。クレーンやブルドーザなどの重機や、角度やバランスなどのコンピュータシステムによる計算・設計も存在しない中で、これほどのものをどうやって作ったのかは、謎のままです。

 

数学にも精通?ピラミッドの謎

ちなみに日本における同時代は縄文時代といいますから、もし当時のエジプトで本当に作られたものであるとすれば、古代エジプトの人々は、驚嘆に値する建築技術を持っていたことになります。ギザの大ピラミッドでは、下部は大きなレンガ上の石で支えるように敷き詰められていて、上部のほうにいくほど小さくなっていくように、200段以上に石が積み上げられている、とのことです。四角錐であるピラミッドの底辺の周囲の長さの和を高さの2倍で割ると円周率(3.14)となることから、円周率を理解していた形跡もある、といわれています。考古学者らによる謎の解明に期待したいところです。

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カテゴリ: その他

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