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インドでの目撃が相次いだ伝説の神獣ユニコーンは実在の動物だった?

ユニコーン
 
昔から「神に仕える生き物」として伝えられている、神獣と呼ばれる生き物(想像上のものを含みます)は多く存在していますが、その中でももっとも有名な伝説の神獣のひとつにユニコーンがいます。いろいろなシーンで引用されているユニコーンですが、かつては実在の動物として認識されていた、といいます。

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ユニコーンの特徴

ユニコーンは、一般的には「馬の姿をしていて、額の真ん中から長い角が一本生えている姿」として認知されていますが、その詳細な姿には諸説あり、尾はライオンで、頭や蹄の部分は山羊、胴体は馬といった姿で描かれている例や、体毛は白色に限定されていたり、翼が生えている例もあります。瞳は紺色または深い青色で、思慮深い光をたたえている、といわれています。また、その角はたいてい巻貝のようにらせん状に渦巻いて描かれていることが多く、この角の形状も、ユニコーンの特徴のひとつとなっています。これらの特徴は、ユニコーンが描かれている最初期の記録において、既に全体的なイメージとして記されていて、現代までほぼ同じ姿で伝えられています。

 

インドに生息していた?ユニコーン

ユニコーンが最初に語られた記録は非常に古く、一説によると紀元前400年頃ではないか、といわれています。当時のギリシャの医師、クテシアスが著した『インド史』によると、インドに実在したとされており、馬くらいの大きさで、その角を煎じて作った薬は痙攣を止める効果がある、と記しています。ただし、クテシアスの情報はペルシアの王に仕える医師としての見聞であり、実際に目撃したわけではなかったのですが、その情報に着目されていたことを示す事象のひとつとして、ギリシャの哲学者アリストテレスが『動物部分論』という著書の中で、「角のある動物はたいてい蹄がふたつに割れているが、インドには単蹄で一本の角を持つインドロバが存在する」といったような引用をしています。その百年後、実際にインドを旅したギリシャ人メガステネスも、その著書の中でユニコーンの存在に触れています。

 

まだあった、エチオピアでの目撃証言

また後年、6世紀頃のエチオピアでの目撃証言が記されている『コスマスが記したインド航行日誌』でも、ユニコーンはエチオピアの山岳地帯の深い谷底に実在している、とあります。現代において、ユニコーンは実在の動物としては認められていないため、この目撃証言は何かの見間違いか、執筆者の思い込みによるものであると思われますが、現代と比較して情報が少なかったこともあり、実在していると思われることも多々あったのではないか、と考えられます。

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カテゴリ: その他

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