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時代と場所を超えて…ジンクスが広まり現代まで生き残った理由


 
ジンクスには、個人的な思いから作られていて、独自の法則を見つけて実践しているようなものから、非常に古くから語り継がれていて、世界中で広まっているようなものもあります。このうち、後者の「古くから伝わっているジンクス」は、国境や文化の壁があるなかで、どのようにして現代まで生き残ってきたのでしょうか。ここでは、ジンクスが生き残ってきた背景や方法、理由について、考察していきます。

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ジンクスが語り継がれる背景

ジンクスは、いろいろな人の思惑から、何かを体験した当事者や、それを目撃した人の所感のようなものが、後世まで語り継がれてきているものです。昔はインターネットやテレビはありませんでしたので、口コミや書簡、新聞等を中心に、「聞く人にとって意味がある内容」や、「聞いた人が『自分にも関係する』と判断したもの」が、教訓として残ってきたものである、と考えられます。そういった意味では、歴史上の出来事や、古くから読まれている小説等と同じように、「必要な要素」として生き残ってきたものと思われます。

 

ジンクスの目的

生き残ってきたジンクスは、基本的には「聞いた人が必要であると判断したもの」であると考えられるため、その目的は「聞いた人が教訓として活用するため」である、と思われます。ジンクスは、使ってこそ教訓として活かせるものであるので、使えないジンクスの場合には、長い時間をかけて淘汰されていっていることを考えると、今残っているジンクスは、かなり年季の入った「使えるジンクスである」、といえそうです。たとえば、「黒猫が目の前を横切ると良くないことが起きる」というジンクスは、発祥が中世のヨーロッパで、魔女狩りが行われているような時代から語り継がれているような歴史の古いジンクスです。

 

ジンクスが生き残ってきた理由

「黒猫のジンクス」のような古いジンクスが、時代も国も超えて、現代の日本においても活用されているのはなぜでしょうか。その理由を考えてみると、「人間の普遍的な感性」にいきあたります。言語や文字は、国や時代によって違ってくるものですが、ジンクスや文化、歴史等「後世の人にとっても意味のある概念」は、「人間の普遍的な感性に響かせることができた」からこそ、生き残ってこれたもの、と考えられます。このように、時代や国境を超えるような人間共通の感覚というものは存在し、それを体現しているもののひとつが、こんにちまで生き残っているジンクスなのです。

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カテゴリ: その他

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