おはようからおやすみまで、隙間からあなたを見ています。都市伝説『隙間女』

ほんの少し開いた、ドアの隙間。
箪笥やベッドの間の、わずかな隙間。
そのほんの少しの隙間から、もしかしたら、不気味な女があなたを覗いている…！？
この恐ろしい話こそ、「隙間女」と呼ばれる都市伝説です。
江戸時代から既に存在したらしいという説もありますが、そのエピソードはシンプルなだけに恐ろしく、おぞましいとも言えるものでしょう。

隙間は入り口でありつなぎ目です

隙間女は、家具や壁などの隙間に住み着くとされており、数センチの隙間に潜り、息をひそめてこちらを見つめている…という存在です。
もともと「隙間」は、異世界と現世をつなぐ入り口だと考えられていました。
そのため、隙間から何かが出てくるのでは…という恐怖感が生まれ、このような都市伝説が生まれたのかもしれません。

3ミリの隙間からこちらを見ている謎の女

他にも、「3ミリ女」と呼ばれる隙間女と似たような都市伝説も確認されています。
これは、紙のように薄くぺらぺらな女性が、家の隙間に住み着く…という話。
ある男性が出社してこなくなり、心配した同僚が様子を見に行ったところ「彼女が行くなと言っている」と話したそうです。
「彼女って、誰のことだ？」と思った同僚が家のなかを調べたところ、壁と戸棚の間に3ミリ女が潜んでいて、こちらを見ていたというエピソードがあります。

都市伝説の女は独身男性がお好き？

隙間女も3ミリ女も、独身の男性の家に出現することが多いとされています。
男性も隙間女を受け入れ、共同生活をしていることもあるのだとか。
実際に、体重が増えてしまって普通の人間のサイズになってしまったという「隙間女」と普通の人間の男性の恋愛を描いたライトノベル作品も存在します。

箪笥もアチラの世界の入り口かも？

また、隙間女とは少し趣は異なりますが「箪笥のなかから出てくる」という登場の仕方が、隙間女を連想させる幽霊の話もあります。
これは自分の家具のひとつである箪笥のなかから幽霊が出てきて、苦しめられるという悪夢を見ていた人が、その箪笥を処分したところ悪夢を見なくなった…という話です。
箪笥もまた異世界への入り口として考えられていることが多く、韓国ではこの都市伝説をモチーフにした『箪笥』という映画も存在しています。

独身男性は覚えておこう。隙間女の撃退法

それでは隙間女の撃退法は、存在するのでしょうか？
まず、部屋の隙間を全てガムテープで塞いでしまう…という方法があります。
しかし、これは根本的な解決方法ではないとも言われています。
他の人間の部屋に誘導するのがいいという話もありますが、定かではありません。

 
ちなみに、この隙間女の都市伝説をモチーフにした映画、タイトルはそのまま『隙間女』が2014年3月に公開されました。
こちらはAKB48の菊地あやかが主演、他にもアイドリング!!!の橘ゆりか等が出演しています。
映画のヒット次第では、「隙間女」の都市伝説がより広まるかもしれません。

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