> >

古来より存在していた「パワースポット」は心を癒して力を授かる場所

パワースポットという言葉は、いまではすっかり定着したようです。
日本では1990年代からこの言葉が使われはじめ、2000年代に入ってからは風水やスピリチュアリズムへの興味や、神社やお寺へのお参りがあらためて見直されるなど、パワースポットへの関心が高まってきたそうです。

 
神社

1980年代の日本のバブル景気が崩壊し、失われた20年と言われる長期にわたる低迷の時代と重なるように、パワースポットは私たちの心に触れる言葉となってきました。出口が見つからず低迷のなかにあるとき、落ち込んでいたり辛く苦しくじっとしていることができないとき、心や気分を新たにしたいとき、人は誰でもどこかに出かけて助けを求めたくなります。

スポンサードリンク

パワースポットは、そんな時代や私たちの気分に応えるように、広く注目を集めるようになりました。それでは、そのパワースポットとは私たちにとってどういう場所で、どういう意味や効力があるのでしょうか。そんなことに触れながら、身近に体感できるパワースポットを辿ってみたいと思います。

 

パワースポットは遥かな長い時間と歴史のなかにある

パワースポットという言葉が日本で関心を持たれ始めたのは、1990年代からのことだと書きましたが、それではパワースポットは新しいものなのでしょうか。

言葉は比較的新しいけれど、パワースポットそのものは私たち日本人にとっても、いや世界中の人々にとってもとても古く遥かな長い時間と歴史のなかにあるものなのです。

例えば日本の代表的なパワースポットである神社ですが、そもそもは何かの力を宿していると感じる山や森、あるいは巨木や滝などといった神聖な場所を神社とし、そこに祠や社殿を建てたものです。同じような山や森、木や滝であっても、そこから暮らしの糧(かて)を得たり日常的に使われたりする場所は俗の場所として、神聖な場所とは区別されました。

 

パワースポットは古来より特別な場所だった

つまりパワースポットが始めにあって、そこが神社になったのです。別の言い方をすれば、古代の日本人が誰もが感じる特別の場所=パワースポットを見つけ選び出し、そこを神社としたのでしょう。

お寺も、そのような場所に建てられたのかも知れません。修験で有名な比叡山や熊野三山、出羽三山、東京近郊では高尾山などはまさにそのような場所です。

 

世界中にあるパワースポット

パワースポットはもちろん世界中にあります。
それはやはり、山や丘、森や滝であったり海を臨む場所であったりしますが、例えばそれが大地そのものの場所であっても、現在は人工的な遺跡や宗教施設として建っている場所であっても、日本の神社やお寺と基本的には同じなのではないでしょうか。

沖縄の「御嶽(うたき)」と呼ばれる祭祀の場所は、まさにそのようなパワースポットでしょうし、近年有名となったハワイのマナ(霊力)が宿るというパワースポットもそのような場所だと思います。
また、イギリスの謎の古代遺跡であるストーンヘンジは、超自然的なエネルギーが集まるレイライン=パワーライン(古代遺跡などが直線的に並んだライン)の上に建てられているという説もあります。

つまりパワースポットとは、古代からの長い歴史のなかで人間が地球の上に見出した聖なる力や特別な何かを感じる場所であり、それが神社やお寺や古代の遺跡などとして現代の私たちに受け継がれている場所である、と言っていいのではないでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

Comments are closed.