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観光地と霊場との二面性を持つ「高尾山」東京パワースポット巡り4

高尾山は世界で最も登山者の多い山なのだそうです。東京都心から約1時間で行けるということもあり、年間の登山者数は260万人を超えます。夏の登山シーズンの富士山が25万人ほどだということですので、10倍以上の登山者が訪れていることになります。

 
パワースポット

もっとも、富士山と違い高さはわずか599メートル。登山道もよく整備され、ケーブルカーを使って気軽に登ることができるので、登山者数が世界一ということもうなずけます。

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しかしそういった至便さ、気軽さだけでなく、それ以上に多くの人たちをこの山に惹きつける魅力が何かあるのでしょうか。それがすべてとは言いませんが、この山が古くからの聖地、パワースポットであるということも理由のひとつになるのではないでしょうか。

 

修験道の霊場・高尾山

高尾山は古くからの修験道の霊場であり、744年に行基によって開山されたと伝えられています。

行基は日本各地で数多くのお寺を開基し、橋を架け温泉を開湯したと言われる奈良時代の高僧ですが、高尾山にある薬王院は聖武天皇の勅命によって東国鎮護の祈願寺としてこの行基により創建されました。薬王院は真言宗のお寺で、本尊は薬師如来と飯綱権現です。

14世紀後半の南北朝時代に、京都の醍醐寺から俊源大徳という高僧がやってきて飯綱権現を祀り、飯綱信仰と共に高尾山を霊山に薬王院を修験道の道場としたのが、繁栄の始まりとなっています。

霊山は修験者が激しい修行によって自らを鍛える場でしたから、当然その修行の場である高尾山には厳しく清らかな気=パワーが満ちていると思われます。

 

修験の二大スポット、蛇瀧と琵琶瀧

高尾山は世界一の登山者が訪れる観光スポットであると同時に、現在でも修行者が瀧行などを行う修行の場としての姿があります。

この瀧行を行う水行道場が、蛇瀧と琵琶瀧の二つの滝です。この二つの水行道場は一般にも開放されていて初心者の方でも入瀧の作法などの指導を受けて、修行を行うことができます。ただし瀧行を体験するには、二つの滝のどちらも予約申込と入瀧指導料3,000円(入瀧料を含む)そのほか行衣などの費用が必要ですのでご注意下さい。瀧行はあくまで修行ですので、勝手に滝に入ってはいけません。

 

琵琶瀧へは琵琶滝コースを辿って

なお琵琶瀧へは、高尾山自然研究路6号路(びわ滝コース)を辿って行くことができます。6号路はケーブルカーの清滝駅と山頂を結ぶコースで、びわ滝川の清流に沿って登って行きます。高尾山で修行をしていた弘法大師が、病気で難儀していた母子を助けたという岩屋に祀られた岩屋大師を経て、分岐道を行くと琵琶瀧へと至ります。琵琶瀧は瀧行の神聖な場ですから、近くに入ることはできません。

 

蛇瀧へのアクセスは…

また蛇瀧は高尾山自然研究路のコースからは外れていて、高尾山駅から小仏行きのバスに乗り蛇滝口で下車。沢沿いの林道を蛇瀧水行道場へと登ります。水行道場の階段を登ると蛇瀧ですが一般の人は中に入れないので、蛇瀧を見ることはできないようです。

 

富士山からの龍脈の線上にある場所

どの山でも自分の足で歩き、山の空気や自然の緑に触れると清々しい気分になり、明日に向けたやる気が出てきます。森林浴の効果はもちろんですが、やはり山に流れる清浄な気に触れ自然のパワーをいただくことができるのではないでしょうか。
高尾山は古来よりの霊山であり、富士山から流れる龍脈の線上にあるとも言われ、より大きなパワーをいただくことができるかも知れません。

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