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パワースポットにまつわる物語「湯殿山」

「言わず語らずの山」とされ、多くの修験道が訪れた山が東北出羽三山にある湯殿山です。

 

出羽三山

 

ここを訪れたものは、御神体のことを口伝してはならず写真撮影も禁止されています。

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厳しい自然の中にある出羽三山

訪れたものだけが味わえる神聖さを、下界に住むものに語ることができない秘境の場所なのです。
冬は、その雪の激しさから閉門してしまい、四月の雪解けまで参拝することができません。
よって、夏の間の短い期間だけにこぞって、訪れる人が後を絶たないのです。

 

御神体が祭られている奥の殿に行くまでには、門から入る前に祈祷を行います。
その後、人型の紙で自らの身体の不浄を取り去り、川に流して身が清めてから入っていきます。
そして、入った後は、裸足になり御神体へ参拝します。

 

この一連の作業だけで、心身が洗われ現世でのわが身が浄化されていくような爽快感を味わえます。
冷たい雪が残るときでも、裸足になることで神に向き合う、という敬虔な気持ちになるのです。

 

 

湯に浸かっているご神体

ここの御神体が日本の神社や、パワースポットで類を見ないのは、御神体自体が湯に浸かっているということです。

多くの神々は、その湯殿は人目にさらされない山奥にあったり、まして湯あみしているところを人目にさらすことはありません。
御神体から湧き出ている湯に、裸足の裏が浸るとき、何か得がたい気持ちになり神々を実感できることでしょう。

 

そして、この湯殿山は、日本の第四チャクラ、つまりハートチャクラに位置すると言われています。
龍道の通る日本列島の中でもハートチャクラである胸に位置する湯殿山は、訪れるものを優しく労わり、産声を上げた日のことを思い出させてくれるような神聖な場所です。

現世で疲れた人、今の自分を変えたい人など、魂が再生したいときに訪れたものを促してくれます。

 

 

霊山になった理由がある出羽三山

出羽三山は、修験道の霊山とされ信仰の場所にされていますが、この三山にはそれぞれ意味があるとされています。
過去・現在・未来と分類され、修験道たちが訪れていましたが、薬師如来(未来)の加護と導きにより現在・過去・未来の三関を乗り越えたものが湯殿山とされています。
湯殿山の大日如来は三関を超越した世界、つまり生きたまま悟りを開く場所とされているのです。

つまり、現世で生きたまま悟る、生まれ変わりの山とされているのが湯殿山なのです。

 

産声をあげるような堂々としたパワーを放ちながら、湧き出る湯に浸かる御神体に向きあうとき、あなたの中から新たなエネルギーが沸いてくることを実感するはずです。

人口を嫌い、今でも社殿を設けない太古からあるままの姿の湯殿山。

 

裸足で踏みしめながら向き合う御神体、そこでは現世でのわずらわしさや、あらゆる一切を忘れ、天上にいるような喜びに浸ることができるでしょう。
そして、山々から望む景色を眺め見るとき、その一切の輝きが神に祝福され、その祝福の中に、あなたもいることを気づけるのではないでしょうか。

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