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伝説の動物ユニコーン。「実は間違いで生まれた」説を考察する!

ユニコーン
 
「ユニコーン」、「一角獣」といえば、ビジュアルも含めて容易に想像できる人が少なくありません。それほど一般的に浸透している「想像上の動物」であり、実際には存在していない、といわれています。また、ユニコーン発祥の説の中で、「間違って生まれた説」も根強く語られています。ユニコーンは、どういった経緯でいつごろ生まれた概念なのでしょうか。

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ユニコーンの特徴

人々が思い浮かべるユニコーンの姿、それは「馬や鹿の体に、らせん状にひねられたような長い角が、額の辺りから生えている動物」といったイメージでしょう。大方のイメージは、このように姿でほぼ統一されています。その起源は紀元前400年頃の古代ギリシャまでさかのぼることができ、その後16世紀頃に全世界に広まっていった、とされています。その性格づけには諸説あり、草食動物特有のおとなしいものから、角を使って人間をも攻撃してくるような凶暴な性格のものまでいろいろな説があります。

 

聖書の誤訳説

ユニコーンが生まれた背景には諸説あり、その中のひとつに「誤訳説」があります。キリスト教の旧約聖書はヘブライ語で書かれています。その中に「レーム(二角獣の意味)」という記載があったのですが、その後紀元前2世紀頃の書物(70人訳ギリシャ語聖書)に、ヘブライ語を翻訳して記載する際に「モノケロス(「ひとつの」という意味のモノと、「角」という意味の「ケロス」の合成語)と誤訳されたため、ひとつの角を持つ動物が創造された、という説です。この話には続きがあり、さらに『新約聖書』にこの『70人訳ギリシャ語聖書』が編纂される際に、モノケロスが英語に直訳されて「ユニコーン」になった、ということです。ちょっとしたずれが、後世に大きく影響したわけです。

 

実際は伝聞の中で解釈された?

もうひとつ説を紹介しますと、かつてはそもそも動物園のような施設は存在せず、生態系に沿った動物の分布がなされ、とある動物はそもそも住んでいる地域でのみ見ることができたのです。そんな中、動物の目撃談が各国に広まっていく中で、話が誇張され、馬の姿に角が生えた「ユニコーン」という動物が生み出されたのではないか、という説です。この説もおおいに事実の可能性を含んでいますが、今となっては真実は闇の中です(明確に事実と証明できるような証拠が残されていないため)。ただし、動物の世界では、突然変異的に本来角のない種において角が生えるような例も少なくなく、そういったレアケースについて、話題性を持ってユニコーンとして広まったのかもしれません。

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カテゴリ: その他

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