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告白の結果は悲しいもの。その日から彼女は変わっていきます

不思議体験

 

私が大学生の時の話です。寒い冬の日の出来事でした。

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彼女には好きな人がいました

私の友達のM子という子と大学では一緒に行動しているのですが、彼女には想い人がいました。同じ学部の一人の男性です。私にとっては地味な男性という印象しかありませんでしたが、M子は彼に優しくされた経験があるらしく、それからずっと想いをよせているということでした。

 
ある日彼女はこの想いを彼に伝えようと思う、と私に打ち明けてきました。私は友達の恋を応援し、どんな結果であっても受け止めてあげようと思いました。
彼女が告白しに行っている間、私は大学内のカフェで自分の彼氏と一緒に彼女が返ってくるのをお茶しながら待っていました。

 

 

結果は悲しいものでした

ちょうどケーキが食べ終わった頃に彼女はふらりと帰ってきて、「駄目だった」と力の無い笑顔で私に告げました。
私は何と言っていいか分からず、ただ彼女を抱きしめ、彼女はそっと私に抱かれたまま泣きました。私の彼は状況を察してそっとカフェを出ていき、2人だけにしてくれました。

 
それからというもの、彼女はすっかり暗い表情を浮かべるようになってしまいました。
本当に好きだったんだなあと気の毒になりましたが、だんだんと、大学内で私が自分の彼と会って話すことがあると「いいな、あなたには彼氏がいて…」などと言うようになってきました。

 

 

様子が変わっていく彼女が心配です

最初は苦笑するしかなかったのですが、だんだんとその言葉が棘を帯びるような感じになってきて、ある時たまらず私は「そう言うのやめてよ、なんだか悪いこともしてないのに罪悪感を感じるから」と彼女に言いました。すると彼女は暗い表情で「…ごめんね」と言ったきり、うつろな表情で私から離れていってしまいました。

 
その夜、私は妙に胸騒ぎがして、何か悪いことが起きそうな予感がぐるぐると渦巻いていてもたってもいられなくなり、彼女に電話をしました。
彼女は電話に出てくれず、呼び出し音が虚しく携帯から聞こえてくるだけでした。
けれど、何故かここで諦めてはいけないという気になって、出てもらえない電話をずっとずっと鳴らし続けました。

 

 

もう大丈夫と知らせが来た気がしました

ふとした瞬間に「もうならさなくても大丈夫だ」という予感がしました。
良く分からないけれど、電話に出てくれないのだしこれ以上鳴らしても仕方ないなと思い、私は電話を切って、大学の宿題にとりかかりました。

 
後ほど知ったことなのですが、その時彼女はドアノブに縄をかけて首にかけていたところだったそうです。
私がしつこく鳴らす電話に、不審に思ったご家族の人が彼女の様子を見に来て、それで彼女は助かったそうです。あの時嫌な予感がしたのは、彼女が命を捨てようとしていたからなんだ、と考えると、今でもゾッとします。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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