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祖父が旅立った日。それは祖父の弟が旅に出た日でもありました

不思議体験

 

30年位前になりますが私が小学校2年生の頃にとても不思議な体験をしました。
私の祖父は植木職人をしており、近所に住む2つ年上のお兄さんと一緒に仕事をしていました。
近所のお年寄りに話を聞くと祖父兄弟はとても仲が良く、小さい頃からいつも一緒にいて遊んでいたそうです。

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容態が変わったとの連絡がありました

2人ともとても元気で揃って70歳近くまでは元気に働いていたのですが、先にお兄さんが病気になってしまい長い入院生活に入ってしまいました。
私の祖父も足が悪いので自分1人ではお見舞いに行く事が出来ないので会う機会も減ってしまいとても残念がっていました。

 
それから2年が経過した頃、私の祖父が胃ガンにかかってしまい半年の余命宣告をうけてしまいました。
兄と同じ病院に入院させてあげたかったのですが病室が一杯で叶えてあげられませんでした。
お医者さんの言う通り半年が経つ頃、やはり容体が急変し今夜が山という宣告を受けてしまいました。
当時は携帯電話もない時代なのでお兄さんが入院している病院に電話を入れるとお兄さんも衰弱し危険な状態という事がわかりました。

 
私も子供ながらにこれは異常な状態なんだという事が、親たちの動揺や悲しむ顔から察する事が出来ました。
そして残念ながら翌朝私の祖父は亡くなってしまいました。
いろいろな手続き等を済ませ夕方自宅に戻ると、祖父のお兄さんの息子さんが私の自宅の前に立っていました。
そこで私の親が祖父が亡くなった事を告げると「やっぱりそうなんだ」と不思議な返答が返ってきたのです。

 

兄弟で?

詳しく話を聞くと、息子さんの方も祖父が亡くなった報告をしに我が家を訪れていたのです。
なんと同じ日に兄弟揃って息を引き取っていたのです。
そして「やっぱりそうなんだ」の意味を聞くと、私の祖父が亡くなった時刻にお兄さんがベッドから突然起き上がり手を合わせたんだそうです。
お医者さんも家族もビックリして「どうしたの?」と聞くと「弟が逝っちまったんだよ」と答えたんだそうです。
そしてその後また横になり数十分後に息を引き取ったんだそうです。

 
私の祖父が亡くなったのは早朝ですし、誰も電話もしていないですし携帯もないのでメールも出来ません。
全員病院にいたので誰かが伝えに行く事も不可能です。
49日が終えた頃、親族で話したのはあれだけ仲が良かった兄弟なので、なかなか会う事が出来なくなったから最後に会いに行って報告したんだろうねという結論になりました。
怖いという感じはなく、兄弟愛を感じられてすごく温かい気持ちになれた不思議な体験でした。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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