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無数の星だったのか?何かの生き物だったのか?母と見た謎の星団

不思議体験

 

この話は、今から20年ほど前の話になります。

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田舎に住んでいました

私が中学生の頃、週に何度か塾に通っていて、終わるのが大体夜の9時頃で、国道から入ると、家までの道は、街灯もなく、真っ暗で危ないので、国道の入り口まで、塾の日は母親が迎えに来て待っててくれてました。

 
真っ暗な家までの道は、少し下り坂になっていて、田舎というのもあって、目の前は、真っ暗な星空だけが見えるだけです。
いつもなら、学校での話や、塾でのことなど、他愛もない話をしながら帰るのですが、その日は、なぜか何も話さず、ただ黙々と家までの道のりを歩き、ただ、前の星空を眺めてたんだと思います。

 

星がありえないような動きをしているように見えました

坂を下り、家までの距離が、丁度半分くらいのところで、星空の中を、左から右へと、星が数え切れない程無数に集まったかたまりと言うのか、動物と言うのか、猫や犬とは違い、私から見ればライオンのような、大きく走る姿も猛獣のように、勇ましく駆け抜けて行ったのです。
けれども、その走るスピードがどれだけの速さだったのかは、分からないけれど、本当にゆっくりと、スローモーションのように見え、星屑を散りばめながら、姿を現し、駆け抜け、そして姿を消していったのでした。はじめは、何がなんだか理解出来ず、放心状態になりながらも、歩くスピードは変わらず、そのライオンのような星のかたまりが、駆け抜けてく間も母と私の歩くスピードは変わらず、それから、少し歩いたところで、同じタイミングで顔を見合わせ、同時に出た言葉

 
「いま、見た?」

 
不思議な出来事なのに、興奮したりするのではなく落ち着き、当たり前のような事だ起きた様な口調。
「ライオンみたいなの、走っていったよね?」
見たままを話、私が見えてたと同じように母にも見えてたようでした。

 

母も覚えていました

それから、20年最近また、母とその星屑のライオンの話になり、母は、色んな人に、その時の様子を真剣に話したようですが、誰も信じたり真剣に聞いてくれる人はいなかったらしいです。ただ、何かと見間違えただけだと、笑われるだけ。私は、その日他の家族に話しただけで、あまりその話を人に話すことはありませんでした。そんな話を真剣に信じてくれたりする人なんていないと思うし、私が逆の立場だったとしたら、やっぱり信じられる話じゃないと思います。
なので、20年たった今でも、あの星屑のかたまりのライオンが何だったのか、わかりません。色々調べてはみても、同じような体験をした人にも出逢ったことがありません。けれども、同じ時間、また違う場所から同じ空を眺めていた人が他にもいたかもしれないと思います。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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