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見てしまったお守りの中身。飛んできた何かに当たったわたしが怪我をしなかった理由

不思議体験

それは私が小学生くらい、今から40年くらい前のお話です。
家族とのレジャーで、山の上にある、とある社寺に参拝した時、御守りをひとつ買って貰いました。

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子供ながらに気になったお守りの中身

御守りの中って気になりますよね。私は不謹慎にも御守りの紐を緩め、中に何が入っているのか確かめてみました。
完全に紐をほどいた訳ではないので正確には見えませんでしたが、小さくて金色の平たい粒がひとつ入っていました。
何やら刻印のようなものがついていて、これが御守りのご本尊だな…と子供心に思いました。

 
それからの帰り道、緩やかな下り坂なので、私たち家族は徒歩でゆっくりと山を下っていました。すると、一段上の坂道を走っていたトラックが道の端にたまった砂利を跳ねながら走り去っていきました。

 
その時です。パシッと音がして、何かが私の目の前に飛んできて、それは胸に当たって落ちました。多分石つぶてだったと思います。状況から考えて、上の坂道を走っていったトラックのタイヤが、石を弾いてしまったのが下の坂にいる私のところまで届いたのだと思います。

 

 

ポケットに入れていたお守りに異変が

さして痛くもなかったんですが、ビックリしたので「キャア!」と声を上げてしまいました。
前を歩いていた父が驚いて戻って来、続いて母が傍に来ました。「どうしたんだ?」という問いに、私はただ「何かが飛んできて体に当たった」と答えました。母が心配そうに私の体を撫でて確認をしました。

 
すると、不思議な事がありました。母が「このポケット、どうしたの」と言います。見ると左胸についたポケットに小さな穴が開いています。穴というか、ささくれだったように傷んだ部分が出来ていました。

 
「あ、もしかしてここに当たったのかも知れない」と私は言いました。母はポケットに指を入れて穴を確かめようとし、そして「あれ、ここに御守り入れてたの?」と言って、先ほどの御守りを取り出しました。

 
すると不思議なことに、その御守りの生地にも、擦れたような小さなキズがついていました。

 
「さっきはこんなキズなかったのに」と不思議に思いつつ、ふと気になって紐を緩め中を確認しました。

 

 

金色の粒はどこへ?

すると、さっきまで入っていた金色の粒が見あたらないのです。他には何も入っていなかったので間違いようがありません。「お母さん、御守りの中身がなくなってるよ」と私は言いました。
すると母もお守りの中を覗いて、そして私の足許の周囲をぐるりと見渡しました。特に落ちた様子もありません。

 
不思議な事もあるもんだね、と言って私たちはまた歩き始めましたが、その後祖母がそっと近づいてきて「きっとそれはあんたを守ってくれたんだよ」と言いました。
その時はふーんと思って終わりましたが、あれから40年たっても忘れられません。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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