カード正しく読むために…霧の中で道に迷わないための2つのコンパス
一人占いにかぎらず、何かを占う時というのは今後どうなっていくのかを知りたい!でもコワイ!といったような精神状態になると思います。
裏返しになったカードをめくる時、ちょっとドキドキしませんか?
そんな占い独特の空気というのは、深い霧のように目の前の視界を遮ってしまう場合があります。
これは何も占ってもらう側だけに起きることではありません。
実は占っている側も、気がつけば深い霧の中を彷徨っている事があるのです。
「これは何のための占いか?」
占い系のサイトには、各占い師のプロフィールに加え、私はこんな風に鑑定をします。という宣伝文が掲載されていると思います。
サイトによってはきちんとライターがいて、しっかりとした紹介文を書いている場合もありますが、占いとは目的地を明確にしておかないと、ずっととりとめのない展開が続いていき、時間だけが過ぎていくという場合があります。
占いにおいての目的地とは「落とし所」です。
自分の場合、占いをする落とし所は何かしら一つの行動を道筋として指し示す事です。
プロフィールにも書いてあるように、自分にとって未来とは「作っていくものである」と定義した上で考えて行きます。
占いとは天気を予測するようなもので、数ある雲行きの中から、最も確率の高い雲の配列が天気図となってカードに現れていくと考えています。
その天気図を見ながら、クライアントが今の状況の中で傘を持っていくべきか、上着を一枚羽織るべきか、はたまたお布団を干してお出かけするべきか?を見定めアドバイスとしてお渡しします。
どんなに小さく、身体を動かさないとしても行動を一つ取ることで確実に次へとつながっていくからです。
この落とし所がハッキリしているかどうかが、プロの占い師かどうか?の分かれ目だと思っています。
ですが、占う側も人間ですし、心が優しければ優しい人である程、相手に寄り添おうと精一杯になります。
そうすると、今占いを受けているクライアントが終わりを見つけない限り、一緒に迷っている状態になってしまうのです。
目先のインパクトに影響されすぎてはいけない
また、あまりにも占いの結果を重要視するあまりに、始めと終わりの鑑定結果が全く違うといった事が起きる場合もあります。
この占いは何のためにやっているのか?というのは深い霧の中でも確実に方向を指し示すコンパスのようなもの。目の前の視界が遮られたとしても、今直すべき方角がどちらか?を知ってさえいれば、人は例え不透明な霧の中でも前に進む事が出来ます。
特にタロットカードの占いは、良い悪いがわりとハッキリと視覚的に出て来るので目の前のインパクトに意識を持って行かれやすくなります。
あえて霧の中を歩けるのも占いの面白いところ
占いとは、未来を含めて、自分だけでは知り得る事の出来ない知識や情報に巡り会える一つのきっかけでもあると思います。同時に自分を変えようとする人に対しては絶大なチャンスを与えるものとも思っています。
その理由は、先ほどまでは障害だった霧の存在です。
深い霧が立ち込める時、それはこのままだったら見つからなかった道を見つけ出すチャンスにもなります。
もっと言えば、占いを受けた時点で未来は変わります。
なぜなら、霧が未来という一つの方向にリセットをかけるからです。
深い霧の中をゆっくりと歩いて行く中、このままでは進まなかったであろう道が見つかったり、本来進むべき道が見つかったりする事があります。
そんな霧の中、目的は何かというコンパスを持っていれば、それは今最善の未来を選べるというきっかけにもなる事なのです。
深い霧の中を案内できるのは占い師だけ
その占い師が持つコンパスは、深い霧を恐怖と不安という障害から機会や変化というチャンスに変える事の出来るアイテムなのです。
あえて霧の中を案内する。そのためには
この占いの目的は何か?
私にとって占いとは何か?
の2つのコンパスを常に持ち歩く必要があるのです。
この2つさえ持っていれば例え占い師、クライアント双方の時間も充実させる事が出来るでしょうし、色々なミラクルを経験出来ると思いますよ。
落とし所を決めてから占う
一人占いでも、他人を占う時でも落とし所を一つ決めてから質問を聞き、カードを混ぜると、結果も読み方も、その方向に沿ってもっともフィットするものがイメージとして浮かび上がってくると思います。
また、この方向から考えた時、このカードは……と読み方も安定してくるので、ぜひ試してみてください。
落とし所が浮かばないという方は、まず何か行動を一つ取るために占うという方向性でやってみると実感がしやすいと思います。